今はプジョーと同じグループにあるため、『C5』は『407』系のプラットフォームを使って作られた。にもかかわらずプジョーとは異なるシトロエンらしい味がしっかり出ていて、シトロエンの存在意義が充分に表現されている。
プジョー『308』に新たに加わったバリエーションが、この308SW。「SW」は「ステーションワゴン」のイニシャルかと思えば、「スポーツワゴン」でも何でも、お好きに解釈してくださいとはプジョージャポン広報の弁。
ビックリしたのは、プジョー『308SW』は、このサイズの欧州車で3列もシートがあったことだ。さすがに3列目はエマージェンシーだが、それでも良きファミリーにあるかないかは大きなポイントだ。
新型のボディは、セダンも「ツアラー」と呼ばれるステーションワゴンも、ぐっとスタイリッシュなのが大いに好ましい。それに加えて、インテリアのデザインと仕上げが確実に先代を上回っているのも◎である。
特に『ゴルフV』以降のフォルクスワーゲンは以前にも増して非常にハイクオリティでヴァリューの高さが印象的だが、今回の『ティグアン』もまた、その思いを再確認する性能だ。
普段の足に『ゴルフV』に乗っている僕としては、SUVの『ティグアン』を走らせた第一印象は文字どおり、「背の高いゴルフ」なるものだった。
想像していたよりもSUVらしい押し出しがあって、これならシティユースで『トゥアレグ』が横に並んでもそれほど卑屈にならなくて済むだろうな、というのが第一印象だった。来年登場予定の200ps「スポーツ」ならさらに威張れそう。
異国の地で新型『C5』を初めて見たとき、フランス産の“変わり者”にしては随分とドイツ風に骨太なカタチになったものだなあと(少々落胆して)思ったもの。けれども改めて観察してみれば、やっぱり他ブランドとは違った存在感をみせてくれるのだから、大したものだ。
プジョー『407』、シトロエン『C6』と同じプラットフォームを使用しているとのことだが、その印象は三車三様。まるで違う生き物だ。そう、まるで生き物のようにサスペンションが動く。
VWが初めてコンパクトSUVの市場に参入するモデルという触れ込みのモデル。といってもコンパクトなのは全長だけで、1800mmを超える全幅は日本では大きなものである。