シトロエンに乗るたびに思うのが、独特の世界観だよね〜ということ。
コイツは手強い! というのが『ティグアン』の第一印象。何が手強いかと言うと、売れ線オーラがバリバリに出ていたからなんです。
やっぱりデザインがオシャレだわーというのが、プジョーの7人乗りSWの第一印象。
まず、360万円という価格設定に感心。絶対に400万円を超えると予想していたのに、非常に戦略的だ。BMW『X3』あたりと比べると買い得感が際立つ。VW『ティグアン』は国産上級SUVにとっちゃかなり脅威になるだろう。
顔立ちは余りハンサムとは言えない(?)けれど、乗ればいかにもVWの作品らしいマジメさが伝わって来るのがこのモデル。
3列目シートでは足下段差もレッグスペースも極端に小さく、とても“ミニバン”風の使い勝手は望めないものの、それでもイザというシーンで合法的に7名もの人が乗り込めるのは大きな売り。
一言で言えば、密度の高くなった『トゥアレグ』である。もともと、トゥアレグが廉価版ポルシェ『カイエン』だったのだから、ティグアンは“ミニ・カイエン”でもあるわけだ。まあ、それにしても、ボディ・サイズは大き過ぎる。
あらためて見ても、すごいフロントマスク。派手になればなるほどプジョーファンも喜ぶという図式なので、これはこれでいいと思う。
シトロエンでなければ造れないクルマ、その一つが『C5』ではあるまいか? 全体としては『C6』のダウンサイジングとも受け取れるが、それもC6があればこその話で、C6もシトロエンでなければ造れないクルマなのだから、筋は通っている。
僕はこうしたミニ・バン的なクルマの評価はあまり得手ではない。それは自分の実生活にこうしたクルマを使うシチュエーションが存在しないからだ。だから、イメージや理屈としては理解できても、実際にはどうなのかが良く分からない。