マツダ、S&VLと協力…ドライビングシミュレータ活用で新世代自動車開発効率化へ

ドライビングシミュレータによる把持力計による測定の様子
  • ドライビングシミュレータによる把持力計による測定の様子

S&VLとマツダは、次世代自動車の開発におけるデジタル技術および人間工学の活用について協力することで合意したと発表した。

近年、自動車開発期間が短くなり、モデルベース開発やシミュレーションを活用したデジタル開発が急速に進展している。また、自動運転技術、先進安全技術に代表される安全で快適な自動車のニーズが高まっている。

S&VLは、最新鋭のドライビングシミュレータ「DiM300」を導入したアジア初のエンジニアリングサービス企業。DiM300をコアとして高度なバーチャルテストサービスを提供することで、自動車会社およびサプライヤーと連携し、車両開発プロセスの強化に取り組んでいる。取り組みのなかには、DiM300の高い再現性・安全性を活かした人間研究も含まれる。

繰り返し再現性の高いドライビングシミュレータでの実験・検証は、人間工学の研究や感性設計に活用されている。

これらの取り組みと次世代自動車の開発に取り組むマツダの方向性が一致したため今回の合意に至った。具体的には、高度なバーチャルテストサービス、デジタル開発技術および人間工学的評価手法に関する共同研究・技術協力を通じ、革新的かつ安全性・快適性に優れた自動車開発の推進の研究に関して連携協力していく。

S&VLは、主に自動車メーカーやサプライヤー向けに実験・シミュレーション技術を基盤としたサービスを提供する企業。社名はSimulation & Virtual testing Lab.の頭文字をとって命名した。最先端のドライビングシミュレータを活用して、バーチャルテスト環境の提供から、プラントモデルの開発、評価、開発プロセス改革の提案まで、ワンストップのソリューションを提供している。

《森脇稔》

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