『308』をベースにSUVやミニバンとのクロスオーバーを目指したクルマとのことながら、駆動方式はFFのみだし、シート配置も2列5人乗りのみだから、クロスオーバーといってもちょっと違った印象のクルマである。大柄なボディのモノスペース車だ。
「走りの統一感」。この言葉は新型『プレマシー』の開発エンジニアが口にした言葉だ。
2年前にディーゼルのMT仕様が出たときの評価はやけに高く、単にMTしか設定がないことを憂う声が大きかったのだが、実は筆者にとっての第一印象は、「乗りにくい」だった。
このプチ・アウトバック的な雰囲気はけっこう好み。エクステリアだけでなく、シートのステッチをダークブラウンとするなど、インテリアもカジュアルにアレンジされているところも見逃せない。
走り始めて、まずはホッとした。乗り心地がまろやかだったからだ。現在売っているフォルクスワーゲンでいちばんおだやかではなかろうか。
水の流れを表現したというボディサイドのデザインはなかなか斬新だが、最近のマツダ顔を採用したフロント回りとの一体感はもうひとつの印象がある。
『モビリオ』から『フリード』に変わったとき、5人乗り仕様のフレックスが登場したので『スパイク』はなくなったのかと思ったら、なんと改めて登場してきた。
ドライバーが思ったようにちゃんと動いてくれる、はじめての“ビッグ”ミニバンである。
ひゅるるる~。新型マーチを見た瞬間に、私の胸のなかを吹き抜けた冷たい風の音である。
5ドアのボディにルーフレールやオーバーフェンダーを装着するなどして標準モデルとの差別化を図っている。ただ、パッと見で分かるような違いではないのがフォレスターのような別モデルではなくインプレッサXVということなのだろう。