【アウディ RS5 試乗】レッドゾーンまで一直線…松下宏

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『A5』のスポーツモデルとなる『RS5』には、V型8気筒4.2リットルの自然吸気DOHCエンジンが搭載されている。

A5には2.0リットルの直噴ターボが、『S5』には3.0リットルの直噴スーパーチャージャー仕様が搭載されているので、RS5がV8の4.2リットルを搭載するのは当然の流れともいえる。

動力性能は331kW/430Nmと圧倒的。クワトロ4WDを採用することもあって1810kgというちょっと重いボディながら、文字通り豪快な走りが味わえるのは言うまでもない。

しかもこのエンジンはとても良く回る。8400回転から始まるレッドゾーンの手前、8200回転あたりまでの吹き上がりは正に一直線という感じ。気持ち良く回るのに合わせてパワーが盛り上がっていくので、豪快な走りが得られるのだ。

最近のアウディは、SやRSはもちろん標準モデルでもTFSIと称して過給器付きのエンジンを搭載しているが、このV8エンジンは自然吸気エンジンなので吹き上がりの気持ち良さが一段と際立つ印象だ。

7速Sトロニックの変速フィールにも文句はない。コンパクトカー向けの乾式のSトロニックと違って湿式タイプを採用するので、質感に優れた変速を実現する。

クワトロ4WDはこのモデルから新しいものになった。標準状態で前後40:60の駆動力配分が行われ、走行状況に応じて駆動力配分が変化する。さらにコーナリング中には新しい制御も加わっているとのことで、コーナーでの安定感はより高いものになっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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