予想以上によかった。このクルマでは、やはり「ゼニスウインドウ」に触れずにいられないわけだが、乗ると未知なる感覚で、サンルーフよりこっちのほうがよっぽどいいと思う。
プジョー『308』の派生車である『3008』はいわゆるハッチバックとSUVをクロスオーバーさせた、3桁シリーズとは違う、かつてあった『1007』同様の個性派モデル。
メーカー/インポーターは「クロスオーバー」と言うけれど、これ、「○○とSUVを融合したクルマ」とは思えない。ボディ前後の裾にスキッドプレート風のシルバー加飾を備えるのが、SUV的な逞しさの唯一の演出だ。
VW『ポロ』は『ゴルフ』と並んで、もっとも日本に根付いたドイツ車、輸入車と言える。ゆえにガイシャ感、特別なクルマに乗ってる感は残念ながらほとんどない。しかし、その常識を覆すポロが出現。そう、新型『クロスポロ』です。
オリジナル『ミニ』は、1950年代半ばに起こったスエズ動乱が引き起こした原油価格の上昇がきっかけで生まれた。つまりエコカーだったのだ。その精神が最新テクノロジーとともに復活した。
日本市場へのお目見えは「2011年中」(VGJ)という新型『シャラン』にミュンヘン近郊で試乗した。全長×全幅×全高=4854×1900×1720mmのボディサイズは国産Lクラス並だが、スクエアで威圧感のないスタイルのため、大きさへの抵抗感は皆無。
いわば『C3』の3ドアハッチバック版だが、とびきりの個性をアピールするシリー ズ名として“DS”の名が与えられたのだそう。
『C3』のようなクルマに乗ったとき、改めてクルマは家電製品と同じようにはならないと思うのだ。それは、クルマというものは使い勝手の良さやエコ嗜好だけで選別するものではないということ。
足はかなり締まっている。ステアリングを切った瞬間から応答するレスポンスの良さはここ最近のVWの傾向だ。『ゴルフIII』ぐらいのサイズになったそうだが、日本の道路事情を含めて近距離が多い一般家庭にはうってつけの一台だ。
ただの実用車ながら、決して退屈なクルマにしないところがシトロエンの魅力。新型『C3』ももちろんそうで「ゼニスフロントウインド」と呼ぶ見上げ角108度の広大なガラスは、やはり楽しげ。