このクラスの欧州製コンパクトクロスオーバーSUVの中でも、『クーガ』はなかなか特徴的な存在だと思う。
シートベルトが黄色いというだけで、人はどうしてこんなに興奮するんだろう。いや、グラマラスなボディラインを見た段階から、脈拍は2割くらい早くなっているんだけれど。
フォードというと、背景に星条旗がはためいているようなイメージがある。だが、同じフォードでもヨーロッパ生まれのモデルは背景が異なる。広大な北米大陸を突き進むというよりも、アウトバーンを疾走しアルプスを駆けぬけることも求められている。
左右のドアは従来のモデルからの流用ながら、新しい『ゴルフ』顔を採用し、ボディパネルのほとんどや内装デザインも変更するなど、大幅な改良が行われた。機能的なインテリアデザインはフォルクスワーゲンらしい機能性に好感が持てる。
アストンマーチンばりにセンターに設えられたプッシュボタンを押すと…、意外と聞こえてくるサウンドは静かだったりして。飛び出し感もカッタルさもなくスルリと走り出す、いかにもイマドキっぽいSUVという感じ。
特筆すべきはシャシー性能の高さである。(そういう場面が多いか多くないかは別にして)コンパクトSUVのなかで、最も気持ちのいいハンドリングカーだ。自然な早さと深さでロールし、コーナーを抜ける姿勢がたまらなく気持ちいい。
フォードのSUVの中でも『クーガ』はヨーロッパ生まれで、日本でもジャーナリストの評価の高かった『フォーカス』のプラットフォームを使ったSUV。欧州フォードらしいがっちりとした車体としっかりとしたステアリングフィールが大きな魅力になっている。
最近はアメリカ製のSUVを中心にしたラインナップを構成しているフォードだが、今回はヨーロッパ製のSUV『クーガ』を日本に導入した。フォードにとっては『エスケープ』と『エクスプローラー』の間を埋めるモデルになる。
2009年5月に発売されたアルファロメオの『MiTo(ミト)』に、新たに「アルファTCT」と呼ぶツインクラッチ(DCT)を搭載したモデルが追加された。
先代の行き過ぎた感のあったディテールが是正された最新『5シリーズ』。ツーリングのリヤ形状はセダンの新旧ほど差は大きくないものの、E61型(先代)に対しF11型(新型)は全長で+60mmの数値以上に、伸びやかでエレガントな外観となった。