プジョーの代名詞と言えば、ちょっとヤンチャなコンパクト・ハッチバックではないかと思う。
今に続く4ドアクーペブームの端緒を開いた美しい初代とはうってかわって、男性的でアグレッシブなスタイルとなった。女性的な先代も好きだったが、アグリーさを強調するコチラの方がエレガントに思う。
プジョーのデザインはいつも時代の半歩先をいっている。一歩先だと日本のユーザーはついていけないけれど、この『半歩』というところが、ぐっとくる。
現行『Cクラス』は、2011年5月に大幅なマイナーチェンジを実施し、2000個所に及ぶ改良を施したとのことで、“メルセデス・ベンツ史上、最高傑作のC”を標榜している。
2011年に日本に導入された7代目『パサート』はいかにもフォルクスワーゲンらしいクルマだ。すっきりした感じのシンプルでクリーンな外観デザインや機能性を追求したインテリアなどがフォルクスワーゲンらしさを感じさせる。
いつもは1人か2人で乗ることが多くて、荷物をたくさん積みたい。というユーザーには、新型『メガーヌ』はあまりオススメできないクルマである。リアゲートを開けて、後席を倒そうと試みた瞬間に、「エッ!」と驚くべき光景になるからだ。
ほかのクルマがいかに個性を主張しようとも、駐車場にずらりと並べればどれも同じ雰囲気にまとめられてしまうのに対し、この『MKX』の存在感はどうよ? 思わず「参りました」と言いたくなるほどだ。
以前のちょいと不格好なハッチバック仕様とはまったく違う、ノッチバックの本格クーペが『Cクラス』ベースで登場した。
草食派に鞍替えしたのかと思わせるようなデザイン&ユーティリティに内心ちょっと心配。ところが、走り出したら中身はちゃんと本格派だった。
『S60』&『V60』は、アルファロメオ『156』の現代版だ、というのが持論。ほどよいサイズで、ほどよくスポーティ、そして何より誰がみても格好いい。その分かりやすさと、ボルボというブランドのポジションの取り合わせが絶妙で、ハズシの美学さえ感じられる。