基本骨格はセダン譲りで車体はFFベース。正直、期待値は高くなかったが、それだけに驚きは大きかった。
本格クロカン走行もOKのアメリカンSUVであり、20年の歴史を誇る『エクスプローラー』。その新型が、モノコック・ボディに3.5リットルV6ユニットを搭載する…と聞いて、首をかしげる人も多いだろう。
ルノー『カングー』は世界的に見ればその半数が商用車として活躍しているマルチパーパスカーだ。そして同時に、8月末に幕張メッセで行われた「インターペット-人とペットの豊かな暮らしフェア」に車両を出展した、世界屈指のペットフレンドリーカーでもある。
まず気になったのが、先代とはプロポーションが違うこと。フロント・オーバーハングが少し短くなり、逆にリヤが延びた。なるほど、このおかげで「クラス最大級」というトランク容量(380リットル)を実現したわけだ。しかし……。
一番の驚きはステアリングフィール。今までのアメリカンSUVにありがちな手応えの無さがない。路面からのフィードバックが十分にあって、タッチも繊細。思い通りぶっとばしたままコーナーに進入できる。
“オールニュー”を謳う『エクスプローラー』は、なるほどまずは、そのルックスがそのフレーズを納得させてくれる仕上がり。中でも、スムーズにスラントしたグリルに代表される顔付きは、モダーンさと迫力とがなかなか見事に両立され、見る人に「新しさ」を印象付ける。
ダウンサイジングと言うけれど、日本でトレンドなのは「大きなクルマから小さなクルマに乗り換える」こと。でも、そこには我慢が付きまとう。室内空間やトランクは狭くなるし、車格感や質感、装備が物足りなかったりする。
シボレーの新ミッドサイズSUVが『キャプティバ』だ。デザインはGMの北米と韓国、メカニズムはGMの北米とオーストラリア主導で開発された世界戦略車である。
トヨタが英国で生産する3代目『アベンシス』が限定的な形ながら輸入・販売されることになった。2代目モデルではセダンとワゴンが輸入されていたが、3代目アベンシスはワゴンだけが期間と台数を限って輸入される。
オフローダーからCUVに路線変更したのかと思ったら、そんなことはなかった。モノコックボディに横置きエンジン+トルクオンデマンド式4WDと、クルマとしての基本的な部分は大きく変わったが、オフロードでの悪路走破性が全く損なわれていないことを確認することができた。