ダイハツ軽自動車の主食。『ソニカ』や『ムーブ』があれだけいいのだから、悪かろうはずはないだろうと思ったら、やっぱりよかった。
ターボとスーパーチャージャーをドッキングさせた1.4リッターユニットは、まずスタートの瞬間からすでに力強い。6速DSGは、ちょっと唐突な発進をするが、フロントに収まる心臓が、たった1.4リッターしかないものだとは気づくことはないだろう。
速い『ゴルフ』である。とくにスーパーチャージャーによるスタートダッシュは、「GTI」もうかうかしていられない。
『カローラ』から派生した『オーリス』をベースに、さらにプレミアム感覚を盛り込んだのが『ブレイド』である。だからまず、居住性は上質なテイストでまとめられている。
『オーリス』の足まわりをちょっと変えて、4気筒ながらプラス600?の2.4リッターエンジンを載せ、内装をちょっと高級仕立てにしたのが「ショート・プレミアム」の『ブレイド』だ。
一字変えれば、『RX-7』。フロントマスクは『RX-8』に似ている。マツダがついに「SUVのスポーツカー」をつくったか! と期待して乗ったのだが、走りに外観ほどのインパクトはなかった。
サーキットでは絶対に負けない、とマツダの関係者が宣言するように、最近のスポーツを意識したSUVの中では、ダントツの速さを誇る。ちょっと大げさにいえば、SUVを超越してワゴン感覚のテイストなのだ。
スマートなスタイリングが物語るように、走り味はじつに洗練している。
じつに刺激に満ち溢れている。ボディ剛性感は、これまでのどのモデルよりも頼もしく感じる。目をつぶって乗れば、この感覚はドイツ車かと疑いたくなるほどに強固なのだ。
日本にアキュラを導入できないホンダの、レクサス・イーター。とっくの昔から「ミニバンのホンダ」なのだから、Lクラスも3リッター止まりというのは確かに欲がなかった。