ドライバーズシートに腰を降ろした瞬間思わず頬が緩んでしまうのは、前方視界の広がり感がこれまでに1度たりとも経験をしたことのない、まさしく“唯一無二”のものであるがゆえ。
今回の『Cクラス』では「アバンギャルド」と「エレガンス」のふたつの顔を持つのが特徴だが、走りについては大きな違いはない。
プラットフォームから新しくなり、特別仕様車ではなく標準設定のモデルなった『ランエボX』で注目されるのは、何といっても「ツインクラッチSST」だ。
『LS600h』は日本の自動車メーカーが到達したひとつの地平を示すクルマだ。
“フェンダーオリエンテッド”のデザインには従来型との共通イメージが感じられるものの、ボディサイズも価格も、今度はずいぶんと“上級移行”。
低く、小さく、軽くなった新しい『デミオ』の走りは、そんなディメンションの変化がもたらす軽快感の高さが印象的。
加速力に関しては、ビッグパワーエンジンとは明らかにフィーリングの異なるトルク感でグイグイと引っ張っていく。天井知らずといった感覚の加速力。これがモーターアシストの加速。2.4トンもの車重を楽々と加速させるほどだ。
アメリカのサイオン・チャネル、つまり若者向けで価格やや低めのファッション商品を供給する販売網に送り込む「SUV風味の小さなパーソナルカー」。
締まったヨーロッパ車調のサスペンションのフィーリングを持つが、ストロークもじゅうぶんにあり、しなやかに動く。
印象希薄。4人の大人にとって過不足ない居住空間をしっかりと構築して凝縮した外形の中に収め、素直にしなやかに走るセダンこそは、乗用車における「保守本流」、つまり「1台あればほとんどの使い方を満足する自動車」であるはず。