「スバル車には見えない」ルックスはちょっとばかりの不完全燃焼感がともなうものの、走りの質感の高さは従来型を確実に凌ぐ。
レクサス『LS600h』用がベースの心臓は、より大排気量を採用することもあって同じく8気筒ユニットを積むに至った新型BMW『M3』をも圧倒する迫力をアピール。
見た目の印象は従来の“ゼロ・クラウン”とさほど代り映えしないながら、走りのバランスは大幅に向上。「ロイヤル」と「アスリート」のどのモデルに乗ってもそうした好印象は共通。
日産『GT-R』を迎え撃つレクサス版BMW『M3』。ヤマハが開発した423psの自然吸気5リッターV8は、もちろんパワフル。だが、軸足はやはりレクサスである。
メガヒット作の2代目は、見てのとおり、“正常進化”の熟成型である。主力の1.3リッターモデルで走り出すなり、まず感じたのは、乗り心地のよさである。バネのストローク感が増し、しなやかで、しかもフラットになった。
インテリアはメカニカル一辺倒。質感は高いがアウディ的な大人っぽさ、ポルシェ的なシンプルさはなく、ある種、ガキっぽいといいたくなるほどに丸型メーターを多用。それがある種、戦闘機的な印象をもたらす。
ヨーロッパでは日本の10倍以上、北米でも8倍売れる、まさに「欧米かッ!」のアッパーミドル・マツダ。
外観の印象も含めて「インプレッサのライトクロカン」的なキャラクターに生まれ変わった3代目『フォレスター』。実際乗っても、ちょっとアイポイントの高いインプレッサという感じ。
大台越えの308psを得たいっぽう、コンフォートにもかつてない気配りをしたのが新型『インプレッサSTI』の特徴だ。
『スカイライン GT-R』の実績と経験をもとに、スカイラインGT-Rの2倍の予算で日産の武闘派エンジニアがつくったら、あと1000万円足しても買えないポルシェ『911ターボ』より速く、楽しい高性能GTができた。世界を黙らせるスゴイ日本車である。