【トヨタ iQ プロト試乗】ファーストカーとしても通用する…片岡英明

初対面のトヨタ『iQ』は思っていた以上に小さかった。全長は360cc時代の軽自動車サイズだ。ただし、全幅は小型車枠ギリギリの1680mmまで広げられている。驚かされたのはドアの大きさだ。

試乗記 国産車
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初対面のトヨタ『iQ』は思っていた以上に小さかった。

全長は360cc時代の軽自動車サイズだ。ただし、全幅は小型車枠ギリギリの1680mmまで広げられている。驚かされたのはドアの大きさだ。内側から開け閉めするときに慣れを必要とした。デザインのまとまりは悪くない。とくにリアビューは強い存在感を放っている。

インテリアも上手にまとめているが、見栄えと質感は車格相応といったところだ。欧州車と比べると色遣いもおとなしい。内外装ともに華やかさが加わると、さらにキュートなスモールカーになると思う。

キャビンはふたりなら文句なし。大ぶりのシートも身体にフィットした。後席も助手席の後ろのシートなら不満のない広さだ。ただし、頭の後ろにリアガラスが迫っているため寛ぎ感は今一歩だった。

エンジンは1.0リットルの直列3気筒DOHCで、これに無段変速機のCVTを組み合わせている。ボディが軽い(車重は890kg)ため、加速は軽快だ。瞬発力は今一歩だが、ある程度までスピードが乗ると非力な感じはしない。クルージング時は静粛性も高かった。

が、ヨーロッパで『ヤリス』(日本の『ヴィッツ』に相当)に積んでいる1.4リットルのディーゼルターボをシリーズに加えて欲しい、と言うのが本音だ。このエンジンは実用域のトルクが太く、トランスミッションも6速MTだから気持ちいい走りを見せてくれるはずである。

ハンドリングと乗り心地の妥協点は高い。ホイールベースは短いが、しっとりとした乗り心地だ。また、スタビリティ能力も合格点に達している。コーナリング時にハードなブレーキングすると姿勢を乱すこともあったが、そのときは挙動安定化制御のS-VSCが速やかに介入し、安定方向に引き戻してくれた。高速直進安定性も悪くない。

ボディが小さいだけでなく、ステアリングの操舵フィールもクイックだから車庫入れは得意種目だ。ただし、切れ味が鋭いし、リアのオーバーハングが短いから、上手に車庫入れするには多少のコツがいる。iQはファーストカーとしても通用する高いトータル性能のスモールカーだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★☆
☆は0.5個

片岡英明│モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。08-09日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
《片岡英明》

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