偽物の危険性を伝えるRAYSとフルオーダーを実現するMIDのELEMENT SIKTHに注目…ジャパンモビリティショー2025

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東京ビッグサイトで開催中(10月31日~11月9日)のジャパンモビリティショー2025。アフターパーツメーカーも数多く出展し注目のアイテムが展示された。ここではホイールメーカーのブースをチェック、最新作からメーカー独自の新技術までを取材した。

【画像全14枚】

◆体感で違いがわかるRAYS(レイズ)の実物展示

RAYS…ジャパンモビリティーショー2025RAYS…ジャパンモビリティーショー2025

ホイールメーカーのレイズはブースで体験型の展示を展開した。「素材・形状の違いを体感しよう!」「同サイズ・工法の違いを体感しよう!」と銘打たれた展示エリアでは実物のホイールを並べ、来場者が手にして持ち上げたり細部の作り込みを触ってチェックできるスタイルとした。

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「素材・形状の違いを体感しよう!」では世界耐久選手権に供給している本物のレーシングホイール(マグネシウム素材)と、一般的な鋳造アルミホイールが並んだ。

2本を持ち上げると重さの違いは明白。マグネシウム素材のレーシングホイールは18インチ 12.5Jでありながら驚くほど軽く(8.7kg)、対して一般的な鋳造ホイール(10.7kg)は17インチ 7Jと小径でもずしりと重い。さらにレーシングホイールのディスク面内側を指先で触れると、肉抜き処理などの造形が施されているのがよくわかった。写真では伝わりにくいハイパフォーマンスホイールの設計思想を体感できるコーナーだ。

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また「同サイズ・工法の違いを体感しよう!」では同サイズ(17インチ 7J)の鍛造/鋳造ホイールの重量差を体感。ボルクレーシング TE37 SONIC SL(鍛造)と一般的な鋳造ホイールを並べ、TE37は5.5kg、鋳造は9.5kg。持ち上げれば差は歴然で、TE37の軽さが際立つ。こうした体感展示は近年のレイズが重視する取り組みで、サーキット試乗を含め“違いがわかる訴求”を積極的に実施した。

◆偽物注意喚起の比較展示も

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またレイズブース内にはホイールの偽物を啓発するコーナーも設置。同社のボルクレーシング TE37 SONIC SLのニセモノ/本物/鋳造ホイールを並べ、いずれもJWLの13度衝撃試験(斜め方向から衝撃を加える強度試験)を施した状態で比較した。

ニセモノはディスク面が破壊。本物は鍛造(JWLに加え同社独自の安全基準をクリア)で、試験結果からも強度差が明確だった。参考展示のMID R06は鋳造ながら強度試験の結果はびくともしなかったことがわかった(小傷は確認)。見た目が同じでもニセモノのクオリティの低さを強く印象づける内容だ。

◆MIDの「ELEMENT SIKTH」フルオーダーで唯一無二を作る

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次に訪れたのはMIDのブース。MIDレーシング、MIDエクスクルーシブ、ナイトロパワーなど多彩なブランドのホイールが回転テーブルで多数展示され、ひときわ注目を集めたのはフルオーダーデザインホイール「ELEMENT SIKTH」。MIDエクスクルーシブ内の特別モデルで、今年の東京オートサロン2025で公開され話題となったが、いよいよ受注が始まった。

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「ELEMENT SIKTH」はカーボンリムと鍛造ディスクを組み合わせる2ピース構造。最大の特徴はフルオーダーである点で、同社のデザインチームとユーザーが打ち合わせし、デザインや色を1本ずつ決めていくという綿密なプロセスを採用。ショー会期中からオーダーが入っているという。

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ディスクはスポーク形状、リムデザイン、カラー(約30色)をフルでオーダー可能。ただしディスク形状によっては強度を満たせない場合があるためデザインチームが適宜サポートするという充実ぶり(JWLに加えMID独自の強度基準をクリア)。カーボンリムはフォージドカーボンのほかレッド、ブルー、グリーンも選べ、リム幅は8.5J~12J、サイズは20~23インチに対応する。

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オーダーがまとまると装着車両の実計測を行うのもフルオーダーならでは。3Dスキャナーでキャリパークリアランスはもちろん個体差にも対応し、その結果、前後左右でインセットが異なるケースも想定される。価格は100万円/1本~。自分だけのホイールを作りたいユーザーには願ってもないフルオーダーシステムだ。

《土田康弘》

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