“軽”の『アルト』が、コンパクトカーに肉薄する勢いで一新された。外観は“LEGO”のジドウシャのようだった先代から一転、『スイフト』にも通じる存在感に。プレスドアを採用し、ドア開口は先代より大きく、乗降性もいい。
「才」と「彩」が開発時のキーワードだったという。ハイブリッド機構を始めとする先進性と、手頃な高級車という価値観を融合させたのが、この『SAI』のコンセプトだ。
前世紀の悪しき風習である「大きい=偉い」を覆すべく登場した『iQ』。心意気は気高かったが、日本では人々の意識だけでなく、税制や利用環境の壁にも阻まれ、やはり苦戦している。
大人のクルマかと思って乗ったら、ちょっとがっかりというのが第一印象。
4代目になったステップワゴンは、ひとつ飛び抜けた特長はないのだが、これまでの実績を生かしてソツのないクルマに仕上がっている。
第一印象は「ややエグい?」と思えるスタイル。Aピラーを50mm後退させロングノーズを強調、後輪駆動らしさを表現したプロポーションがマセラティ『クワトロポルテ』似?、とも思った。が、試乗時間内(1時間枠×2)で見慣れた。
このところ縮小傾向の続く日本のセダン市場の中で、「売れている」といえるのは、『クラウン』と『マークX』ぐらいしかない。
見た目のハイブリッド車らしさはあえて『プリウス』より薄くして、もっと大きくゆとりのあるクルマが欲しい人向けという感じ。マーケットでの守備範囲が広いクルマだ。
ボディを共用するレクサス『HS250h』に比べるとソフトなサスペンション特性だといえるだろう。
軽自動車という小型四人乗りの強力なライバルがいる日本で、どこまで奮闘するかと期待された『iQ』だが、現在のところ予想通り苦戦中である。苦戦の理由のひとつは3気筒エンジンにあると思っていたが、それを受けて1.3リットル・4気筒が搭載された。