かつての人気車名、『RVR』が、現代的なコンパクトSUVに姿カタチを変え、新登場した。
理屈抜きで乗って走らせて楽しい、久々のホンダらしいクルマだ、と思った。
マセラティ『クアトロポルテ』に影響を受けたと見るのは自分だけ? でもロングノーズ・スモールキャビンのプロポーションは、インフィニティ・ブランドのアイコンでもあるから納得しよう。
第一印象として感じたのは、ちゃんと「スポーツカーしてる」ということ。『インサイト』にスポーツカーっぽいデザインのボディを乗せて、少し大きなエンジンを積んだだけのクルマではまったくない。
真正面に対峙すると、横への広がりが強調された面がまえが、ぐっとこちらを見上げているように見える。地面に押し付けられるように踏ん張った風情。
女性スタッフ主導の企画開発だった、との前情報に、オトコの私はやや気後れを感じながらの試乗会出席だった。が、実車は意外にもプレーン。
トヨタ『プリウスPHV』(プラグインハイブリッド)のある暮らしが想像できるかどうか……。この疑問に、プリウスPHVの将来が深く関わっていると断言できる。
副変速機構付CVT。なにやらむずかしい名前だが、そんなこと軽自動車のメインユーザーであるアラサー&アラフォー女子には、わかりゃしない。
営業畑の人たちからは、「こんなにデザインに凝らなくていいからもっと安く作ってくれ」という声もあったという。
トヨタの東京本社とお台場を往復するという試乗会では、全区間をほぼモーターだけで走り切った『プリウス・プラグインハイブリッド』だったが、先日湘南へ出かけたら別の面を見せた。