センターは日本自動車研究所(JARI、茨城県つくば市)内に建設された。2階建て、延床面積4667平方メートルの棟内には、外気をマイナス30度−プラス40度まで変えられるシャシーダイナモや、吸入空気の純度を極限まで高め、超低濃度排出ガスディーゼルエンジンの評価試験ができる設備などが据え付けられている。
経済産業省は、ひそかに国内の“ディーゼル復活作戦”を練っている。日本では『うるさい』『くさい』と悪評のディーゼルエンジンだが、欧州では燃費の良さが人気となり、アウディやメルセデスなど高級車にも普及が進んでいる。地球温暖化防止には燃費向上が決め手のひとつで、経産省はガソリン車より燃費が良いディーゼルに目をつけたわけだ。
経済産業省傘下の独立行政法人、産業技術総合研究所が50億円をかけて建設していた『環境調和型ディーゼルシステム共同研究センター』がこのほど完成した。調低濃度排出ガス対応の試験設備や、排ガス中に含まれる“ナノ粒子”の人体への影響などを研究できる、世界でも最先端の設備を整えた施設だ。
日本自動車工業会と石油連盟は16日、ディーゼル微粒子フィルター(DPF)を装着した新短期規制以降の新型ディーゼル車を対象に、エンジンオイルの品質に関するガイドラインとしてトラック、バス用「DH-2」、乗用車クラス用「DL-1」を設定した。
アメリカのNHTSA=道路交通安全局は、2005年モデルからライトトラック、SUVの燃費総量規制(CAFE)基準を1ガロン(3.8リットル)あたり1.5マイル(約2.5km)引き上げることを発表した。
石油情報センターは2日、3月末時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格が104円リットル/リットルとなり、2001年4月以来の高値となっていたことを明らかにした。前週よりも1円アップしているが、アメリカ軍のイラク侵攻とは関係が無いとみられている。
いすゞ自動車は3日、神奈川県藤沢市に、CNG(圧縮天然ガス)充填スタンド「湘南台いすゞエコステーション」を開設し、4日から営業を開始する、と発表した。
石油元売りの大手各社が、4月のガソリンなどの石油製品の卸価格を3月と同じ水準で据え置く方針なのが明らかになった。原油価格はイラク情勢で乱高下を続けているが、当面は高値のまま据え置かれる模様だ。
4月1日から全国の石油元売り系SSで低硫黄軽油の販売が始まった。酸化触媒やフィルターの性能を劣化させる硫黄分を、従来の500ppm(0.05%)から50ppm(0.005%)に減らしたもの。
資源エネルギー庁は、2003年度−2007年度までの石油製品需要見通しをまとめた。それによると、ガソリン需要は微増傾向、軽油需要は減少傾向になるという。