ターボというと、ハイパワーだが燃費が悪いというイメージがある。しかしボルボでは、正反対のことを実現するためにターボを使うのだと主張する。
ボルボが好んで使う技術にライトプレッシャーターボがある。過給圧を低く設定することで、小さく軽いタービンを使って自然なレスポンスと低回転域から有効なトルクを発生するというコンセプトだ。
「常に3リットル、4リットルの排気量をまわすのか、普段は2.5リットルで必要なときだけ過給するのか---ボルボは後者を選ぶ、ということです」とはボルボカーズ・ジャパン商品企画の桜庭徹部長。
アイドリングやクルージングなどの低負荷時は必要最小限の排気量で、パワーが必要な高負荷時だけ過給する。ボルボの排気量が比較的小さいのはこのようなコンセプトによるものだと桜庭部長は説明する。
このような技術によって、2090kgの車両重量ながら、10・15モード燃費7.7km/リットルという数値(ベースグレードおよび「2.5T」)としている。