ダイムラー・クライスラー日本は20日、96年8月から今年3月までに輸入したクライスラー『ボイジャー』『グランドボイジャー』、8762台に不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。ただ、その内容は、「電動格納式ミラーの格納時におけるドア開閉に関する注意ラベルが側面ガラスの後端下部に貼付されているため、運転者の視界を妨げるおそれがある」というもの。
トヨタ自動車は20日、『クラウン』、『マークII』など72万台あまりのステアリングギアボックスに不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。95年3月から99年2月までに生産されたクラウン、マークII、『クレスタ』、『チェイサー』の合わせて72万4419台。
トヨタ自動車は、昨年12月に日米で6台リース販売した燃料電池車『FCHV』の1台に燃料である水素が漏れる不具合が発生したため、全車両を回収して原因の究明などを行うことにした。燃料漏れが見つかったのは環境庁に納めた車両で、15日にタンクの口金のシール部分から異音が発生し、判明したという。
このほか、会場ではトヨタら大手5メーカーが自社の技術を披露した。印象としては、衝突を事前に察知し、シートベルトのたるみをとったり、ブレーキアシストを行う『プリクラッシュセーフティー』がウリのようだ。
『第18回自動車安全技術国際会議(ESV会議)』が19日、名古屋国際会議場で開幕した。会議には米運輸省や日本の国土交通省ら、自動車安全対策を担当する日米欧の政府高官のほか、自動車メーカー担当者や研究者らが顔をそろえた。会議は4日間を予定。
三菱自動車は、19日から22日まで、名古屋国際会議場で開催される第18回自動車安全技術国際会議(ESV2003)に先進の安全技術を搭載した『コルト安全実験車』を出展すると発表した。
国土交通省は、ディーゼルトラックの使用過程車に対する排ガス規制の強化を正式に発表した。現行より細かい黒煙を測定できる光透過式の黒煙測定器(オパシメーター)やシャシーダイナモを車検場に導入。検査項目も現行の黒煙のみから、窒素酸化物や粒子状物質などへ広げる考えだ。
ゼネラルモーターズ(GM)は、米国北東部で開催している「Tour de Sol」(グレート・アメリカン・グリーン・トランスポーテーション・フェスティバル)に排気ガス低減と燃費改善を両立したハイブリッド自動車と燃料電池車を展示した。
フォルクスワーゲングループジャパンは12日、フォルクスワーゲンとシェルが、天然ガスを液体化して得られる合成燃料、GTL(ガス・トゥ・リキッド)を使い、共同で車両走行テストを実施する、と発表した。ディーゼルエンジンにそのまま使えるとともに排出ガスの大幅低減も可能という。
「この車重で走りの楽しさを感じるためには、1.5リットルとトルコンATが必要でした。私としてはもっと大きなエンジンを積みたかったくらいです(笑)」と説明するのは、開発をとりまとめた第2開発センターの多田哲哉主査。