日本自動車工業会は20日、国立環境研究所と共同で、自動車排出ガスを原因とするナノ粒子の生体影響に関する研究を共同で実施すると発表した。これまで研究が及ばなかった超微粒子が生体に及ぼす影響を研究し、今後の自動車排ガス対策に生かす。
これまで健康影響評価の対象とされてきた粒子の大きさは0.1〜数ミクロン単位のもので、さらに小さなナノ単位(10億分の1メートル)の粒子については、生体への影響が明らかになっていない。
共同研究では、自動車排ガス中に存在する数十ナノメートル以下の粒子を対象に、その生体影響を調査する。共同研究は2003年度から5年間を計画しており、研究計画や成果を広く公表する。