前日の青木建設の経営破たんが尾を引き、全体相場は4日ぶりに小反落。円安が進行したが、自動車株も安い銘柄が目立った。ホンダが前日比60円安の4900円と3日ぶりに下げ、トヨタ自動車、いすゞが4日ぶりに反落した
米国市場の1万ドル回復を受け、全体相場は3日続伸。青木建設の経営破たんの報で伸び悩んだが、市場全体の出来高は10億株に膨らんだ。円安も支援材料となり、自動車株は全面高。
ホンダが、前日比230円高の4900円と急反発。アラバマ新工場の生産能力アップで、北米全体で118万台体制を確立する方針。前日の新工場開所式で吉野社長が明らかにしたもので、トヨタの年産125万台に迫る強気な戦略が、市場では好材料として評価されていた。
ハイテクセクターを中心に値がさ株に買い戻しが入り、全体相場は反発。円相場も軟化したが、自動車株には下げる銘柄が目立った。日産自動車、トヨタ自動車がともに3日続落し、トヨタは3000円割れ寸前まで下落。ホンダも前日比50円安の4670円と、4日ぶりに反落した。
いすゞ自動車は4日、東京証券取引所で記者会見を開いて、井田社長が最近の株価の動向についてコメントを発表した(既報)。3日にドイツ証券が端末操作のミスから、9000万株の売り注文を出し、それが原因で株価が急落したことが発端。
東京株式市場で3日、いすゞ自動車株に大量の売り注文が出たことについて、4日午後、いすゞ自動車・井田義則社長は東京証券取引所で記者会見を開催し、同社株価の動向について説明すると共に、親会社のGMからも声明が発表された。
米大手企業、国内上場企業の経営破たんから企業経営への不安が高まり、全体相場は3日ぶりに反落。自動車株もほぼ全面安となった。中でも、いすゞの下げが目を引いた。
米国株式の反発、為替円安を好感し、全体相場は小幅ながら続伸。しかし、自動車株は高安まちまちとなった。前日と打って変わって、大手3社がそろって軟調。日産自動車が前日比2円安の608円、ホンダが20円安の4670円と利益確定の売りに押され、ともに反落した。
米国株式の続落を嫌気し続落して始まったが、買い戻しが入り全体相場は3日ぶりに小幅ながら反発。自動車株も主力株を中心に反発した。大手3社がそろって上昇したものの業績面での明暗が株価にくっきり映された。
利益確定の売りが広がり、平均株価は4日続落。円相場は1ドル=124円台半ばに続落したが、自動車株も全面安となった。