米国株式は上げたが、持ち合い解消の売りに全体相場は5日続落。自動車株も下げる銘柄が目立った。日産自動車が3日続落、トヨタ自動車は5日続落し、ホンダも下げた。持ち合い解消の売りに株価水準を切り下げる動きが続いている。
ホンダは30日、マレーシアに建設中だった新工場が稼働し、同日、マハティール首相らを招いて開所式を行った、と発表した。新工場は『CR−V』の生産を開始しており、年内には『アコード』『シビック』『シティ』の生産も開始する。
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、2003年のVWの販売目標を前年比3%増の6万2000台に策定したと発表した。VW初のSUV『トゥアレグ』などを投入して販売増を狙う。
ポルシェAGは、株主総会を開いて2003年1月期の中間決算を発表した。この中で、グループ全体での税引き前利益は速報値で1億8510万ユーロに達する見通しを明らかにした。これは前年同期と比べて19.6%増で、世界的に景気は低迷しているが、高級車ポルシェは健在だ。
日産グループ向けの変速機や動力伝達装置を主力とするフジユニバンスと、スズキ系の変速機メーカー、アイエス精機は29日、業務提携することで合意した、と発表した。
イラク情勢の緊迫化から持ち合い解消の売りが加速し、全体相場は4日続落。平均株価は昨年12月19日以来の8400円台割れとなった。
日産自動車は29日、変速機などを生産する部品メーカー、フジユニバンスの株式の一部を30日付けで売却する、と発表した。フジユニバンスは、変速機や4WD用動力伝達装置を生産するメーカーで、日産グループとの取引が9割に上る。
トヨタ自動車は29日、欧州の販売目標について同日付の朝日新聞が「2006年に120万台に拡大方針」と報じたことについて、「具体的には決まっていない」とコメントした。同紙の報道は張富士夫社長へのインタビューに基づくもので、張社長は05年に80万台という現行の目標は「遅くとも04年には超えられるだろう」と述べたとも報じている。
一時期大人気を博した『PTクルーザー』だが、昨年の販売実績は4.5%のマイナスとなり、人気にややかげりが出てきた。PTのファンが多い若者層にとって、PTの価格は多少のネックとなる。そこでクライスラーではPT専用に、6年、利率3.9%という新たなローンを導入。
米国株安を嫌気し、全体相場は3日続落。自動車株も下げる銘柄が目立った。トヨタ自動車が3日続落。「トヨタなど8社が国土交通省と自動車版無線LANを開発」と報じられたが、持ち合い解消の売りに徐々に株価水準を切り下げている格好だ。