米国株高に加え、海外投資家の買いが膨らみ、全体相場は続伸。もっとも高値圏では持ち合い解消の売りが控えており、上げ幅は小幅にとどまった。自動車株は高安まちまち。
トヨタ自動車は新「商品・流通政策」を14日発表した。レクサス店の日本国内展開、ネッツ店とビスタ店とを“融合”して新ネッツ店を発足させるほか、トヨタ店、トヨペット店、カローラ店でもチャネル・アイデンティティを強化し、商品ラインナップを見直す。
国内市場が飽和するなか『レクサス店』の誕生で割を食う輸入車も予想される。事情通は「最も影響があるのはベンツだろう」と予想する。孤高のクルマ作りからマーケティング重視へ転換し、「ブランドイメージが薄れた」と指摘するジャーナリストが多い。
ダイハツ工業は14日、厚生年金基金の代行部分を返上する、と発表した。これによる、業績予想の修正も同時に発表、連結最終利益が前回予想にくらべ、75億円多い140億円に増加する。
GM(ゼネラルモーターズ)は、米国での1月の生産・販売実績を発表した。乗用車・商用車合計の販売台数は前年同月比2.2%減の29万3086台だった。
昨年10−12月の国内GDP成長率が予想を上回り、さらに新型投資信託への期待から全体相場は反発。自動車株も全面高となった。
トヨタ自動車の新「商品・流通政策」ではレクサスブランドの国内展開とともに、ネッツ店とビスタ店とを融合し、新しいネッツ店に再編することも目玉。ヤング、女性をはじめあらゆる世代の「新たな価値観」をもつ顧客がターゲット。
スズキは、GM大宇の乗用車を来年初めから北米のスズキ販売チャンネルで発売すると発表した。スズキはGM大宇に14.9%出資している。
スズキ財団は、全国の大学から応募のあった助成申請に対して2002年度の科学技術研究助成として29件、助成総額3720万円を決定したと発表した。昨年度は30件3730万円で、同じ規模となる。
『トヨタレクサス店』誕生のニュースに、高級車分野で迎え撃つ立場の輸入車業界は「ついに来たか…」(千葉のBMW販売店)と驚きを隠さない。トヨタがレクサスを国内展開する噂は数年前からあったからだ。