スズキとゼネラルモーターズ(GM)は、スズキが日本でのシボレー車の輸入販売及びアフターサービスを手掛けることで基本合意したと発表した。
日本自動車会議所(会長・豊田章一郎トヨタ自動車名誉会長)が開設を準備してきた「日本自動車会館」が実現の運びとなった。15日までに入居先を東京都港区に決定したもの。自動車会議所や日本自動車工業会など自動車関連団体が横断的に集結。
国際優良株を中心に売られ、全体相場は5日続落。平均株価は一時7700円台を割り込み、前週末に続きバブル後最安値を更新した。自動車株は総じてしっかり。富士重工業(スバル)はサーブとの提携が報道されたが、「収益への貢献度は未知数」との見方が強い。
ダイムラークライスラー日本は、各ブランド別の2003年1−3月期販売実績を発表した。メルセデス乗用車部門のうち、メルセデスベンツは、前年同月比12.8%増の1万1308台となり、大幅に前年を上回った。
ダイムラークライスラーは年次株主総会を開催、ユルゲン・シュレンプ会長は、「当初設定した目標の達成よりは一層難しくなったが、あらゆる努力を行っていく」と述べて、2003年の収益目標を堅持していく方針を示した。
富士重工業は、同じGM(ゼネラルモーターズ)グループのスウェーデン・サーブ社と小型車の共同開発などで提携するという一部新聞報道について、「現時点で決まったものはない」(広報部)と否定した。GMグループではスズキがイタリアのフィアットと、2005年に欧州向けに投入する小型SUVを共同開発することで合意したばかり。
1980年代の登場以来、プラスチックボディでの軽量化、低価格化を実施してきたGMのサターンブランドだが、どうやらプラスチックパネルを使ったサターンは現行モデル限りになりそうだ。
内外の大手投資家の売りが国際優良株を中心に相次ぎ、全体相場は4日続落。平均株価は1カ月ぶりにバブル崩壊後の安値を更新した。自動車株はほぼ全面安。
日産自動車は、北米での販売拡大に向けて、金融子会社の体制を拡充する。同社は中期経営計画「日産180」で、北米で30万台の販売上乗せを計画しており販売金融を充実し現地販売会社をバックアップする。
トヨタ自動車は6月の株主総会後に経営体制を刷新、執行役員に相当する「常務役員」を導入する。すでにその陣容を内定して発表したが、常務役員の処遇は2階層に分けることになった。取締役から横滑りで就任する役員は、新任者より報酬面などで優遇され、いわば「上席常務役員」扱いとなる。