ボルグワーナーは、中国の大手自動車メーカーとの間で、7-in-1統合ドライブモジュール(iDM)を供給する契約を締結したと発表した。
同社のiDMは、ハイブリッドSUV専用に設計されており、複数の機能を単一のコンパクトユニットに統合することで、システム全体の性能と効率を向上させる。量産開始は2026年を予定している。
ボルグワーナーのパワードライブシステム部門を統括するステファン・デマール副社長は「コンポーネントとシステムの専門知識により、顧客のハイブリッドアプリケーション向けに高効率でカスタマイズされたiDMアーキテクチャを開発する理想的なポジションにある」とコメントした。
7-in-1 iDMは、同社の特許技術の高電圧ヘアピン巻線技術を採用した2つの電気モーター、車載充電器(OBC)統合デュアルインバーター、DCDC変換器、バッテリー電圧ブースト、車両制御ユニット(VCU)、電力分配ユニット(PDU)機能、eGearトランスミッションを単一ユニットに統合している。
システムは最大160kWの電力要件に対応し、ピーク動作電圧450V、3400Nmを超えるピーク駆動トルク、最高回転数1350r/minを実現する。各コンポーネントは設計の柔軟性を提供するためスケーラブルな構造となっている。
ボルグワーナーは電動化推進技術の深い専門知識と、eモーター、パワーエレクトロニクス、ギアボックスをカバーするフルスタックの社内開発能力を活用し、顧客ニーズに合わせた柔軟で高度に統合されたソリューションを提供している。



