タジマ工業は11月5日、レクサスのフラッグシップクーペ『LC』の特別仕様車「PINNACLE」に、タジマのグラデーション刺繍が採用されたと発表した。
助手席インストルメントパネルに施された刺繍は、レクサスのデザイン思想とタジマの技術の融合により実現したもので、繊細な糸の重なりがモビリティ分野に新たな美しさと優雅さを加えているという。
特別仕様車のインテリアに施されたグラデーション刺繍は、自然の情景から着想を得て、デザイナーと協働し約2年の期間をかけて開発された。耐候試験など自動車特有の厳しい条件下でも高い品質を維持し、意匠性と安定性を両立させている。この取り組みは、レクサスとタジマの知見と価値観の融合による業界を超えたイノベーションと位置付けられる。
刺繍技術の核心には、タジマ独自のAI刺繍機が使われている。微妙な色変化を再現可能で、異質な生地に対しても単一データでの対応が実現された。さらに、i-TM(Intelligent Thread Management)とDCP(Digitally Controlled Presser foot)技術により、針ごとに糸張力や布押え圧を自動調整し、目飛びの防止と均一な品質を両立させている。これにより生産効率も向上した、としている。








