ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025

ホンダ・シビック タイプR HRC ラリーXP
  • ホンダ・シビック タイプR HRC ラリーXP
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ホンダは、11月4日(日本時間11月5日未明)に米国で開幕するSEMAショー2025において、『シビック タイプR HRC ラリーXP』を初公開すると発表した。

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この車両は、F1ドライバーのリアム・ローソンがテキサス州でオフロードテストを実施し、耐久性と性能を確認したばかりの実証車両。開発にあたっては、HARTアキュラ『インテグラ』のラリーカーやHRCのツーリングカー経験から得た知見を活用し、ラリーレディ社との協力により更なる性能向上を図った。

市販の『シビック タイプR』をベースに、レーシング用安全装備を追加したこの車両は、アメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)の2WDクラスでの競技参戦を想定している。ホンダのツーリングカーの伝統と堅牢な性能革新の橋渡し役を担う位置づけだ。

HRCのレーシングカタログから既存のキャンバー・キャスタープレート、オイルクーラーキット、インタークーラー、リバース冷却フロー付きラジエーター、クラッチプレート式デファレンシャル、サスペンション部品、TCRフードベントなどを採用。さらに、ラリー用ホイール対応ブレーキ、シフター、カーボンファイバー製油圧ハンドブレーキ、カスタムエキゾーストなど多数のプロトタイプパーツも搭載している。

ラリーコース走行に対応するため、チューブラーサブフレームで支持されたアルミニウム製スキッドプレートと追加のアンダーボディプロテクション、ラリー専用ダンパーを装備。このラリー仕様シビック タイプRは、HRCが将来のレーシングプログラム向けに評価を進めており、ラリー競技への参戦準備が整っている。

《森脇稔》

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