ヤマハ発動機の自立できるコンセプトモデル「MOTOROiD2(モトロイドツー)」が、世界的に権威あるドイツのデザイン賞「Red Dot Award:デザインコンセプト2025」を受賞した。
同社のデザインコンセプト部門での受賞は、2017年の「&Y01(アンディゼロワン)」、2018年の「MOTOROiD」、2019年の「YNF-01(ワイエヌエフゼロワン)」以来、6年ぶり4度目。
今回受賞した「MOTOROiD2」は、2017年に発表した人とマシンの新しい関係性を探るコンセプトモデル「MOTOROiD」の進化モデルとして、2023年に発表。「人生の伴侶」というコンセプトのもと、人とマシンが感覚的に呼応することを目指し、デザインもより有機的・感情的な方向へ進化した。

デザインの最大の特徴は、有機的で半透明な外装を採用することで、親しみやすく生命感のある印象を与えている点。車体全体がインターフェースとして機能し、光や触覚、動きにより「感情」を表現している。
特に注目すべきは、車体中央に配置されたハプティックデバイス「LEAF(リーフ)」。このデバイスは触覚や視覚を通じてライダーと非言語的なコミュニケーションを可能にし、従来のバイクとは一線を画す、未来的かつ共感的なデザインを実現している。
これらの革新的な技術により、ライダーは「MOTOROiD2」との感覚的なつながりを深めることができ、単なる移動手段を超えた新しいモビリティ体験を提供する。
「Red Dot Award」は、ドイツの「Design Zentrum Nordrhein Westfalen(ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター)」主催による世界的な格式の高いデザイン賞として知られている。