ポルシェのカスタマーチームであるマンタイは、2025年のル・マン24時間レースに3台の『911 GT3 R』を投入した。そのうちのNo.90車両は、ブラッド・ピット主演のハリウッド映画『F1 ザ・ムービー』に登場する架空のレーシングチーム「チップ・ハート・レーシング」の青いボディをまとって出場した。
このNo.90車両は、マンタイがFIA世界耐久選手権(WEC)で投入するNo.85「アイアン・デイムズ」とNo.92「マンタイ・ファースト・フォルム」とともに参戦。映画は6月25日に世界公開される予定で、ブラッド・ピット演じるソニー・ヘイズが30年ぶりにレースに復帰し、デイトナ24時間レースで勝利を目指すストーリーだ。

映画の撮影は実際のグランプリ週末や昨年のデイトナ24時間レースで行われ、リアルなレース映像が収められている。ポルシェとアップル・オリジナル・フィルムズはこの映画の公開に先立ち、ル・マン24時間レースでの特別なカラーリングを投入した。
ドライバー陣はアジアンル・マンシリーズで優勝したアンタレス・アウ(香港)、クラウス・バフラー(オーストリア)、ルーク・ハルトグ(オランダ)で構成。

この取り組みは、映画とモータースポーツの融合を図り、ファン層の拡大を目指す新たな試み。ポルシェはレーシング活動を通じてブランドの魅力を高めるとともに、映画のリアリティを支える役割を果たしている。
なお、ポルシェはル・マンに加え、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツがハイパーカークラスでの活躍も見せており、今シーズンの耐久レースシーンで存在感を示している。今回の映画とのコラボレーションは、モータースポーツとエンターテインメントの新たな接点となる。