2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開幕(4月13日)まで1か月余りに迫っても、全国紙には前売りチケットの販売が目標枚数を大幅に下回って苦戦を強いられているという情報以外はほとんどと報じられていない。そんな中で、きょうの読売の経済面には「三菱自動車が大阪・関西万博の会場内の救急搬送車両として、軽商用の電気自動車を提供する」という万博関連のニュースを取り上げている。
それによると、軽EVは走行中に二酸化炭素を排出しない環境性能の高さや、ガソリンエンジン車よりも揺れが少ないことから患者らの負担軽減が期待できるため、同社の「ミニキャブEV」(満充電時の最大航続距離180km)で、2台が日本国際博覧会協会(万博協会)に納車されたという。
しかも「外国人も救急搬送用の車と認識できるよう、消防用品を手がける『赤尾』(大阪市)が、国際的な救急医療のシンボルマーク『スターオブライフ』をあしらった」としながら「体調不良者らを会場内の診療所へ搬送したり、看護師ら救護者が応急処置で駆けつけたりする際に使われる」とも伝えている。
この記事にもあるように、「軽EVは主に荷物の配送や集荷で利用されており、救急搬送用での使用は珍しく、新たな活用法としてアピールする」ようだが、10月13日までの184日間の会期中、熱中症などにより、できるだけこのミニキャブEVの出動回数が少ないように願いたいところでもある。
2025年3月4日付
●ネット広告主が配信検証、総務省素案、悪質排除「一定の責務」 (読売・2面)
●読売333の値動きのイメージ、投資に新たな選択肢 (読売・8面)
●万博救急搬送に三菱自の軽EV揺れ少なく(読売・9面)
●破談の深層(上)、合意書超えた「提案」苦渋の日産 (朝日・3面)
●維新際立つ「与党寄り」、ガソリン減税立国案に乗らず (朝日・4面)
●下請け金型山積み、悪習絶てず自腹保管(毎日・1面)
●2月の国内新車販売18%増 (産経・10面)
●BYD,新車販売2,6倍、2月モデル刷新や補助金効果 (日経・13面)
●芝浦機械EV部品一体成型、機械メーカー競争激化 (日経・16面)
●車検や下取り、一括管理、ヤマダがアプリ、200社と提携 (日経・16面)
●トヨタ、株主優待初導入、電子マネーやレースチケット、個人に照準 (日経・17面)