ホンダ、新型電動トライアルバイクで全日本選手権参戦 ヤマハとガチンコ勝負へ

ホンダの新型電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」
  • ホンダの新型電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」
  • 黒山健一選手によるヤマハの電動トライアルバイク「TY-E 2.2」デモンストレーション
  • ヤマハ発動機の電動トライアルバイク「TY-E」

ホンダは10月11日、新開発の電動トライアルバイク『RTL ELECTRIC』を発表した。10月13日に開催される「2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ」第6戦 和歌山・湯浅大会から、RTL ELECTRICで参戦する。

電動トライアルバイクでは、ヤマハ発動機が『TY-E』を2018年より投入し、唯一の電動トライアルバイクとして好成績を収めてきた。ホンダRTL ELECTRICはこのヤマハTY-Eにガチンコ勝負を仕掛けることになる。

RTL ELECTRICは、ホンダがこれまでトライアル世界選手権でトニー・ボウ選手の18連覇に貢献してきた「Montesa COTA 4RT」を超える性能を目指して開発された電動バイクだ。軽量化と強度を両立させながら、極限状態でのバランスと操作性が要求されるトライアル競技に最適化されている。

パワーユニットには、電動モトクロスバイク「CR ELECTRIC PROTO」で使用しているバッテリーをトライアル用に最適化して搭載。モーターはインバーター一体ユニットを採用し、将来のトライアル世界選手権参戦も視野に入れた高出力性能を目指している。また、トライアルに必須のクラッチ、フライホイール、トランスミッションも搭載している。

車体は、ホンダの競技用トライアルバイク「RTLシリーズ」で実績のあるアルミツインチューブをベースに、フレームを新規開発。操縦安定性と軽量化の両立を図り、最適な剛性に設定した。スイングアームも新規開発され、車体の軽量化に貢献している。EV構成部品の配置を最適化することで重心位置をトライアルに最適な位置に設定し、ライダーがより意のままに操れる操作性を目指している。

ホンダは2050年にカーボンニュートラルの実現を目指し、2040年代には全ての二輪製品でのカーボンニュートラルを実現することを目標としている。モータースポーツでも電動化に積極的に取り組んでおり、昨年はCR ELECTRIC PROTOで全日本モトクロス選手権にスポット参戦し、今シーズンからはFIM E-Xplorer World Cupにも参戦している。

《森脇稔》

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