【FLEXZ・EDFC5試乗】ジャーク制御で減衰力調整...EDFC5で体感する新たな乗車体験

テスラ モデル3
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  • EDFC5 Jモードで躍度による減衰力調整が可能
  • BYD SEAL
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TEINの試乗会2日目、「TEIN FLEXZ」、「EDFC5」を取り付けた「TEIN FLEXZ」の試乗を行った。試乗車種は前日同様にテスラ『モデル3』、『モデルY』、BYD『SEAL(シール)』、ZEEKR『001』でTEIN FLEXZを取り付けた4車種試乗の後に、FLEXZ・EDFC5を装着した4車を試乗した。

FLEXZは16段の伸/縮同時減衰力調整機構を搭載した全長調整式のサスペンション。EDSC5はカーアフターマーケット業界で史上初とされる、車内からでもサスペンションによる躍度(ジャーク)制御も可能にした製品である。加速度が速度を時間で微分して得られる物理量であるのに対し、躍度とは加速度の微分で得られる値(=加速度の時間変化を示した値)で、edfc5は加速、減速、カーブによって生じる力を事前に計測し、減衰力を自動で変更させ快適な乗り心地を実現する。減衰力が硬いままであれば通常走行時の乗り心地は悪くなり、柔らかいままでは急カーブで重心がぶれて感じる衝撃が大きくなる。EDFC5を装着することでシチュエーションに合った減衰力で走行することが可能になる。

●BYD SEAL試乗

BYD SEALBYD SEAL

一日目に試乗をした純正ダンパーを装着したSEALはZEEKR 001同様に0-100は3.8秒と加速性能は凄まじかったが、前後Gや地面からの突き上げ・コトコト感はZEEKR001よりも感じやすかった。

●テスラ モデル3 試乗

テスラ モデル3テスラ モデル3

アクセルを踏んだだけ進み爽快な走りができるがモデル Y同様に硬めの乗り心地である。重心が下にある分モデル Yと比較すると弱いが揺り戻しはあった。

●TEIN FLEXZでモデル 3はどのように変化したのか

1日目の試乗において、純正ダンパーからEndura Pro Plusに変更したときにも突き上げ感の改善やハンドルの操縦性が改善されたと感じたが、FLEXZに変更することでより運転の安全性が増した。タイヤの地面への密着感が増し、急カーブを加速して曲がってもふらつきにくなり、モデル 3の純正ダンパー装着時に感じていたばたつき感・コトコト感は改善された。強めに感じていたS字の揺り戻しも軽減され、操縦性が高まったことたように感じた。

●TEIN FLEXZ+EDFC5 SEAL試乗

EDFC5 Jモードで躍度による減衰力調整が可能EDFC5 Jモードで躍度による減衰力調整が可能

モードが4種類あり、Mモードから順に乗り比べを行った。

M:あらかじめ設定した減衰力
S:車速で減衰力の調整を行う
G:前後左右による加速度で減衰力の調整を行う
J:JERK制御モード:躍度に応じて減衰力調整を行う

最初はあらかじめ減衰力を設定したマニュアルモードで走行。この時点で乗り心地の変化は純正ダンパーと比較して言うまでもなく変わっており、突き上げ感などは改善されていたのだが、驚いたのはG+Jのモードを同時に設定して走行したときだ。EDFC5は複数のモードを組み合わせて設定することが可能で、加速度、躍度に応じて減衰力を調整することができる設定にすることで、急カーブでの体の振られる感覚が軽減されたと思えば、段差での乗り上げでの衝撃は柔らかく抑えられた。コントローラーの数字に着目すると、アクセル、ブレーキの踏み、段差の乗り上げに合わせて数字が変化していることが分かった。

EnduraProシリーズが現在中国における売り上げの中心かつ今後伸びていく見込みで、TEINはグローバル販売戦略に注力していきたいとのことであったが、EDFC5における技術力は間違いがなく“発明”で、日本のユーザーにもぜひ試してもらいたいアイテムである。

<取材協力:テイン>

《斉藤諒》

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