ドイツの化学大手BASFは、電子・電気部品向けの新素材「ウルトラミッド T6000」を発表した。この素材はPA66/6T化合物で、従来のポリアミド66(PA66)の剛性と強度の限界を超える性能を実現している。
ウルトラミッド T6000は、湿度や高温環境下でPA66を上回る機械的・誘電特性を発揮する高温ポリアミド。吸湿性が低いため優れた寸法安定性を確保し、BASFのウルトラミッド アドバンスト(ポリフタルアミド:PPA)シリーズとの性能差を埋める位置づけとなる。
同素材の特徴は高い流動性にあり、標準的なPA66と同様の低い金型温度での容易な加工が可能だ。優れた着色性により、耐久性のあるオレンジやグレーに加え、異なる白色調の化合物も製造できる。難燃グレードには非ハロゲン系難燃剤を採用している。