「ポルシェ以外は考えられない」718ケイマンオーナーのクルマら部員が語る、熱烈な“ポルシェ愛”

くるまマイスター元さんと、愛車のポルシェ 718ケイマン
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  • くるまマイスター元さん
  • くるまマイスター元さんのポルシェ 718ケイマン
  • くるまマイスター元さんのポルシェ 718ケイマン
  • くるまマイスター元さんのこだわりは、ボクスターS用のホイールだという
  • くるまマイスター元さんのポルシェ 718ケイマン
  • くるまマイスター元さんのポルシェ 718ケイマン
  • 最新ラインアップにはない「サファイアブルー」にも一目惚れだったそう

レスポンスが運営するクルマ好きのためのLINEアカウント『クルマら部』。コンテンツを楽しむことで獲得できるマイルプログラムでは、クルマら部ならではの特典を用意している。今回はそのうちの「愛車と一緒にレスポンス記事に出演」権を獲得したクルマら部員の“くるまマイスター元”さんに、編集部が直撃取材を敢行。愛車遍歴や、クルマへの愛を語ってもらった。


◆「2代目ソアラを超えるクルマはない」

くるまマイスター元さん(以下、元さん)は、医療機器を取り扱う会社に勤めるかたわら、「くるまマイスター検定2級取得 休日モータージャーナリスト」としてYoutubeで独自にクルマの魅力を発信している。現在の愛車はポルシェ『718ケイマン(2017)』で、大のクルマ好きである。

クルマ好きになったきっかけについて元さんは、「子供の頃は家にクルマがなかったのですが、友達の家に遊びに行った時に、当時の高級車だった日産『セドリック』やトヨタ『クラウン』などに乗せてもらうことがありました。そのときに、クルマってすごくいいなと思ったのが始まりです」という。

くるまマイスター元さんくるまマイスター元さん

そして高校3年生で免許を取得。大学に入って2代目のトヨタ『ソアラ』を手に入れ、カーライフをスタート。同時に「クルマをいじるという楽しみも始まりましたし、クルマのおかげで行動範囲が広がり、大学生活を謳歌できたのもクルマのおかげです」と当時を振り返る。そうして元さんはクルマの魅力に惹かれていった。「走る、曲がる、止まるという構造的な分野をはじめ、スタイリング・デザインにまで興味は広がり、クルマは知れば知るほど奥が深いと感じました」とのこと。

最初のクルマにソアラを選んだ理由を聞いてみると、「プライベートカーですから4ドアはいらないですし、2ドアのスタイリングの方が格好良いでしょう。特に2代目ソアラのスタイリングは衝撃的でした。今でもこのソアラのデザインを超えるクルマはないと思っています」と大絶賛。そして、「それを最初に手にできたことが喜びでもあり、クルマ好きになっていく上でもこのクルマの存在は大きかったですね」と元さん。

トヨタ ソアラ 2代目トヨタ ソアラ 2代目

また、このソアラでメカニカルな部分にも目覚めたそうだ。「エアクリーナーやスパークプラグを変えるのは当然で、エアロパーツを取り付けたり、ダブルウィッシュボーンのサスペンションを外して自分でショックを交換したりもしました」とこだわりは相当なもの。そうして、クルマのソフトだけでなくハードの知識も蓄えていったのだ。

◆40歳になったらスポーツカーを

その後元さんは3代目ソアラに乗り換え、仕事での利用を兼ねるためステーションワゴンのトヨタ『カルディナ』や日産『ステージア』、ミニバンを数台乗り換えることになる。そんなカーライフを送りながらも元さんは、ひとつの目標を持っていた。それは、「40歳になったらそのときに自分で頑張って買えるスポーツカーに乗ること」だった。そして40歳になった時に、ミニバンは仕事用と割り切り、もう1台自分用にとポルシェ『ケイマンS(987型)』を認定中古車で購入し夢を叶えるのだ。

そのときにはロータス『エリーゼ』も考えたという。しかし、「結婚もしており、流石にロータスだと助手席に乗る妻にも乗り心地などで不快に感じさせるかもしれません。そこでもう少し柔軟に乗れるケイマンSにしました」。オープンの『ボクスター』も考えたそうだが、あまりオープンにはしないだろうとケイマンSを選んだそうだ。

くるまマイスター元さんのポルシェ 718ケイマンくるまマイスター元さんのポルシェ 718ケイマン

もうひとつ大きく元さんの興味を惹く点があった。それはミッドシップレイアウトだ。「いろいろなクルマを見たり調べたりしていましたが、ぜひミッドシップレイアウトのクルマに乗ってみたかったんです。そうすると買える範囲ではケイマンかエリーゼでした。ミッドシップは後ろからエンジン音が聞こえてくるでしょう。まさに非日常を味わえるのではないかと思ったんですよ」という。

また、「クルマ好きの行き着くところはポルシェという言葉がありますよね。20代から30代の頃はポルシェに乗る日が来ることなんて考えたこともなかったので、やはり憧れであり、特別な存在なんです」と話し、その憧れを手に入れることができたことを嬉しそうに教えてくれた。

奥様と二人で乗ることも多いそうだ。最初のケイマンSを購入したときに奥様は「喜んでいました」と元さん。「確かに乗り心地は固いですし、乗り降りもし難いです。でもポルシェだと、信号待ちなどでいろいろな方に見られたりするんですよね。そういったことはこれまでありませんでしたから、ちょっと目覚めてしまったようです」。

◆「718はまるでサイボーグ」自分好みに仕上げるポルシェの楽しみ

「好みの仕様、自分の理想に近づけられた」と話すくるまマイスター元さん「好みの仕様、自分の理想に近づけられた」と話すくるまマイスター元さん

そして、2017年に718ケイマンに乗り換える。ケイマンSは6年落ちの個体で、そこから4年ほど乗ったことから10年選手となりそろそろ次を考えていた。そのときはケイマンの981型を再度認定中古車で購入するつもりで、お付き合いのある営業マンにも伝えていたそうだ。

しかし、あるときディーラーのオープニングイベントに行った際にケイマンの718型を試乗する機会に恵まれた元さんは、大いに驚いたという。「とにかく凄かったんです。981のマイナーチェンジだと思っていたんですが、かなり違っていたんです。まずは圧倒的なスタビリティ。そこが981とはまるで違って、サイボーグみたいな感じと言いますか…。オンザレール感覚ですし、ボディ剛性も上がっているようで、(981型とは)感覚が大きく違っているのです。さらに4気筒エンジンも気に入りました。パンチ力が凄くて、出足の速さが凄いんです」と一気に魅了された。さらにサファイアブルーというボディカラーにも一目惚れし、見積もりを作成してもらったところ、「何とかすれば支払いもできたので、思い切りました」とのこと。

もうひとつ、新車を買うことで嬉しいことがあった。「ポルシェは“吊るし”のものもありますが、オプションを選択し、自分好みに仕上げていく楽しみがあります。前のケイマンは中古車だったので自分の完全な理想ではなかったんです。でも今回はオーダーしていく上で少しでも自分の理想に近づけたいと思い、予算の範囲内で好みの仕様、自分の理想に近づけられた。そこも魅力がありました」と元さんはいう。

くるまマイスター元さんのこだわりは、ボクスターS用のホイールだというくるまマイスター元さんのこだわりは、ボクスターS用のホイールだという

まず内装色をクレヨンというグレーと白のコンビネーションにし、ホイールも18インチから19インチにするとともにデザインが好みのボクスターS用ホイールを選択するなどのこだわりようだ。元さんは、「せっかく乗るのであれば、あまり下取りなどを考えずに少しでも気分が上がる方がいいと思っています」と持論を展開し、予算内で妥協なく好みに仕上げていった。

いまケイマンは奥様とのお出掛け以外に、休日の早朝に一人で箱根などに走りに出かけることが多いという。そこでは単に走りを楽しむだけでなく、パーキングなどで同じように走りに来た人たちとのコミュニケーションも楽しみのひとつとなっている。「共通の話題がクルマですから、見ず知らずの人でも楽しいですよね。いろいろなことを教えてもらったりもしています」とケイマンとのライフスタイルを満喫していた。

◆まさに冷静と情熱「ポルシェ以外は考えられない」

くるまマイスター元さんのポルシェ 718ケイマンくるまマイスター元さんのポルシェ 718ケイマン

ケイマンを手に入れて6年が経過したこともあり、次のクルマについて聞いてみた。すると、「理想は911のタイプ992の新型。そこにはいきたいと思っています」と即答。やはりポルシェから離れられないようだ。「一度ポルシェを乗ると次のクルマは難しいですね。他は考えられないです」と、今後もポルシェ一筋を貫きそうな勢いだ。

元さんは、Youtube動画の製作も兼ねて様々なクルマに試乗するという。「これもいいなと思うクルマはありますが、992を超えるクルマはそうそうないんです」。その魅力は何か。「エンジンも良いし、スタイリングもザ・ポルシェです。言葉に出来ない何かをドライバーに訴えかけてくるんです」という。「イタリア車やフランス車にも独特の味付けがあり面白いですよね。でもポルシェにはクールさがありますし、同時にシブさもあります。そういったところが自分としては気に入っているのでしょう」とご自身を分析する。

リアのラゲッジには、自ら塗装した718ケイマンのミニカー(中央)もリアのラゲッジには、自ら塗装した718ケイマンのミニカー(中央)も

普段、医療機器を扱っている関係で、緻密さや精密さにはこだわりがあるのだろう。そのうえで、クルマ好きとしての血を沸き立たせるドライビングプレジャーを感じさせてくれるポルシェに大いに魅力を感じているように見える。そこには、若い時から培ってきたエンジニアリングの知識も大いに関係していると感じた。

元さんのYouTubeでは、カタログの紹介からはじまり、輸入車や日本車のインプレッション、さらには煽られない運転とはといったノウハウまで網羅している。そのベースにはクルマに関する様々な情報、それは、デザインやエンジニアリングだけでなく、販売台数や環境問題に至るまで幅広く情報を収集する感度の高さがあり、それを自身の中でじっくりと消化することで発信のモチベーションへとつなげている。「Youtubeを始めたからには、登録者数1000人は目指したいですね」と控えめに話す元さんだが、持ち前の冷静な分析力はもちろん、クルマへの情熱が根底にあることは間違いない。

その冷静と情熱のバランスは、元さんが持つポルシェのイメージに繋がっているのかもしれない。だからこそ元さんはポルシェに惹かれるのだろう。

くるまマイスター元さんと、愛車のポルシェ 718ケイマンくるまマイスター元さんと、愛車のポルシェ 718ケイマン

■くるまマイスター元
https://youtube.com/@carmeister-moto

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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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