小島よしおが「ゼロエミよしお」に?! 小池都知事は「加速を期待」、EVバイクレンタル始まる

EVバイクレンタルサービスの開会式に登壇した小島よしお氏と東京都知事の小池百合子氏。
  • EVバイクレンタルサービスの開会式に登壇した小島よしお氏と東京都知事の小池百合子氏。
  • ヤマハ発動機株式会社がリリースする『E-Vino』がレンタルバイクとして利用される。
  • ケータイホルダーも標準装備されていた。
  • 情報ページへのリンク用QRコードは、ヘッドライト上のボディに貼り付けられていた。
  • 満充電であれば、航続距離は約32キロとちょっとした移動には十分な距離だ。
  • 小池都知事は東京都の『ゼロエミッション東京』計画について語った。
  • 小島よしお氏からは登場早々に持ちギャグである「おっぱっぴー」が飛び出した。
  • CO2削減についてトークセッションが行われた。

ヤマハは、二輪車の非ガソリン化に向けた取り組みを東京都と民間事業者が共同で行う『EVバイク等利活用促進事業』の一環として、多言語対応EVバイクレンタルサービスを、3月16日より東京都代官山エリアと伊豆大島で開始する。

このEVバイクレンタルサービスは、非ガソリン化に向けた先進的取り組み『EVバイク等利活用促進事業』の一環として実施。ヤマハは『音のユニバーサルデザイン化』社会の実現を目指す『SoundUD』の取り組みのひとつとしてSoundUDブラットフォームと連携したレンタルシステムの提供を行う。

このレンタルシステムでは、レンタル事業者とユーザーとの多言語対応コミュニケーションツール、予約サイト、 ユーザーへの観光 ガイドなどをワンパッケージで提供。事業者は簡単にレンタルサービスを開始することができるのが特徴となっている。今回は本システムを活用しながら、インター・ゴアが各レンタル拠点の運営事業者を通じてレンタルサービス業務を運営する。

サービスのキックオフイベントが、拠点となる代官山Tサイトにて行われた。イベントには東京都知事小池百合子氏と小島よしお氏が登壇。環境問題やEVバイクについてのトークセッションが行われた。

◆ゼロエミッション社会への展開はグイグイと加速したい

まず登壇した小池都知事は、東京都が環境先進都市『ゼロエミッション東京』というキャッチコピーを掲げ、2035年までには都内で新車販売される2輪車(バイク)は、100%非ガソリン化するという計画について触れた。

東京都ではEVバイクを買う際には、バッテリーシェアサービスへの支援ということで補助金が出される。このような取り組みで普及を進めていることもあり、EVバイクを利用する今回のサービスには、東京都も事業者の後押しをする形でサポートしているとのこと。最後に小池都知事は、「レンタルサービスのEVバイクはグイグイとスピードが出るが、出し過ぎには注意してもらいたい。だがゼロエミッション社会への展開はグイグイと加速していきたい」とまとめた。

小池都知事は東京都の『ゼロエミッション東京』計画について語った。小池都知事は東京都の『ゼロエミッション東京』計画について語った。

◆小池都知事の要望で小島よしお改め『ゼロエミよしお』へ

続いて小島よしお氏と小池都知事によるトークショーが行われた。冒頭で小池都知事は、「国内でも海外でも自然災害を多く見るようになった。最近では桜の開花も早いように感じる。最近は気候がこれまでとは違うなと感じている方はたくさんいると思う。そこで2030年に東京都はカーボンハーフと言う、地球を温めると言われているCO2の排出量を半分に下げるといった取り組みを行っている。自動車やバイクなどの排出ガスで地球温暖化が進んでしまうということから、我々がライフスタイルを変えていく、考え方も技術も変えていくという考え方が始まっている。化石燃料を燃やすと、たくさんのCO2が出るということならば、出さないための工夫をしていこうと考えている」と語った。

CO2を出さない工夫を聞かれた小島よしお氏は、「なるべくCO2を出さないように冬なら、暖房を使わずタートルネックを着るといった暖かい服装を心がけるとか、夏であればできるだけ薄着で過ごす。僕の場合は、海パンで過ごす究極のクールビズを実行している」と笑いを誘いながら語っていた。

さらに小池都知事は、実際にCO2の削減にはひとりひとりがライフスタイルを見直し、たとえば冷蔵庫や冷蔵庫の開け閉めを控える、エアコンのフィルターの掃除をこまめに行うといった、小さな事の積み重ねも大事だと述べた。そして小島よしお氏に、これからの時代はゼロエミッションの推進が大事となるので、仕事を増やすには海パン1枚で活動することでエコを推進し、芸名も『ゼロエミよしお』に変えてしまえばいいのでは? と提案していた。小島よしお氏は急な芸名変更の話にたじろぎながらも、「いいですね。事務所と相談してみます」と意外と前向きに(?)応えていた。

環境問題については「そんなの関係ねぇ!」とは言ってられない状況だ。環境問題については「そんなの関係ねぇ!」とは言ってられない状況だ。

◆『SoundUD』のプラットフォームにより多言語対応が特徴

次にヤマハクラウドビジネス推進部守口翔太氏から、レンタルサービスのシステムについて解説が行われた。今回のレンタルサービスで使われるバイクは、ヤマハ発動機がリリースする『E-Vino』だが、レンタルシステムを開発しているのはヤマハとなる。

本レンタルシステムは、ヤマハが開発・提唱する『SoundUD』のプラットフォームと連携している。このSoundUDとは、「すべての人が音の情報を平等に受け取ることができる社会を目指す」という音のユニバーサルデザイン化を実現するテクノロジーの総称で、この活動は15年前から行っている。コロナ禍による制限も解除されつつあり、インバウンド需要も見込まれているなか、環境に優しいEVバイクを使って、簡単にレンタル事業を始められるように、多言語対応し、予約サイト、ユーザーへの観光ガイドなどをワンパッケージで提供できるシステムをヤマハが提供する。

デモンストレーションでは、バイクの予約システムを操作する様子や、実際に小島よしお氏がレンタルバイク店の店員役となり、外国人からかかってきた電話に対応する様子も見られた。外国人の音声は自動翻訳が行われ、タブレットには日本語で表示される。その表示を見た小島よしお氏が、タブレットに日本語で話しかけると、自動翻訳されて英語で表示されていた。そのほか、観光ガイドも見られ、国立競技場を選ぶと紹介ムービーが見られるなど、充実したシステムになっているのが特徴だ。言語については13言語に対応している。

レンタルの流れは3ステップと簡単。レンタルの流れは3ステップと簡単。多言語対応のため、外国人相手でも問題無く対応できる。多言語対応のため、外国人相手でも問題無く対応できる。ビデオ通話システムでありながら、英語の音声は自動的に日本語に翻訳され、メッセージウインドーに文字で表示される。ビデオ通話システムでありながら、英語の音声は自動的に日本語に翻訳され、メッセージウインドーに文字で表示される。

最後に守口氏は、「誰にでも優しい社会を作っていくというのが、このSoundUDのひとつの目的でもある。それと東京都の環境に優しい事業を推進するというふたつの力で、どこまでも優しい世の中を目指していきたい」と締めくくった。

《関口敬文》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集