東京都と連携しEV活用の大規模VPP実証、実用化レベルの成果達成…REXEV

REXEVのeMMP
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REXEVは、東京都の「ゼロエミッション東京の実現に向けた技術開発支援事業」に採択された「EV蓄電池アグリゲーションによる大規模VPP事業」において、東京都と連携しEVを活用した大規模バーチャルパワープラント(VPP)の実証を行い、実用化レベルの成果を達成したと発表した。

本事業では、EVの通常利用と両立しながら容量市場・需給調整市場・小売支援など複数の電力市場に同時対応可能なマルチユース型エネルギーマネジメント技術を確立。5000台規模の車両制御対応やイニシャル・ランニングコストの大幅削減も実現し、エネルギーとモビリティを融合した新たな社会インフラの実装に近づいた。

EVは移動体としての価値に加え、再生可能エネルギーとの連携や電力系統の安定化を担う分散型電源としての役割が求められている。REXEVはこれまで、EVをVPPとして活用するための技術開発に取り組んできたが、車両利用と高精度な充電制御の両立、多様なEVや充電器が混在する環境での汎用プラットフォーム構築、初期導入・運用コストの高さという課題があった。


《森脇稔》

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