【テスラ モデルY 買いました 9】チャデモ急速充電は相性次第!? 自宅充電が最適な理由

スーパーチャージャーで充電する筆者のテスラ『モデルY』
  • スーパーチャージャーで充電する筆者のテスラ『モデルY』
  • 比較するガソリン車はモデルYでは10.6km/リットルを想定
  • チャデモアダプターでの急速充電。コネクタとの相性で、ちゃんと充電が開始できない場合もあるという。

テスラ『モデルY』が発売されたと同時にとっさにポチッてしまった一編集者である筆者。無事納車され、いよいよ始まったテスラ・ライフで筆者がまずやらなければならなかったのが自宅充電だ。100Vコンセントしかない駐車場でEVの充電は可能なのか。十分な電力量を充電できるのか…。

テスラの自宅充電は100Vでできるのか?

電気自動車はガソリンではなく電気が動力源だ。当たり前のことだが、この違いだけで、自動車ライフがずいぶんと変わってくる。自動車ライフからEVライフへの転換だ。ここではまだまだEV未体験の方々へ向けて、少々細かくその違いを紹介していこうと思う。

納車のとき、東京・東雲のスーパーチャージャーで満充電にしたボクのモデルYは遠出する予定がなかったこともあり、すぐに大量の充電をする必要はなかった。しかし、だいたい日常的に1日50km程度乗ることもあって、20%ほどバッテリーの容量はなくなっていく。

以前も書いたが、自宅の充電設備は、とくにEV専用のコンセントではなく、普通の100Vの屋外コンセントだ。このコンセント、調べてみると独立したブレーカーを通したコンセントで最大電流15Aまでの器具が使用できるものだった。

テスラは自宅充電用に最大9.6kW/48A出力できるウォールコネクター(WC)と200Vだけでなく100Vコンセントからでも充電できるモバイルコネクターを用意している。ウォールコネクターは7万9200円で、その他設置工事が必要になる。モバイルコネクターは4万700円。特別な工事は必要ない。コンセントがあればいいだけだ。

当初WCや200VのEV専用コンセントの設置も考えたが工事が必要なので、いますぐには必要ないと判断。まずは100Vコンセントでの運用で、必要になれば、200Vコンセントの設置やWCの設置を考えていこうとの方針で進めた。

さて、実際、EVライフが始まると、まず1日に50km程度の走行では仕事が終わって家に戻るころにはバッテリー容量は80%ほどに減っている。この段階で充電を始めるわけだ。テスラは充電電流をタッチパネルやアプリでコントロールできるので、ボクの場合は安全を考慮して、10Aで設定している。つまり、100Vなので、1時間当たり1kwの充電となる。通常18時から7時くらいの13時間が充電時間にあてられる。

モデルYの電費は、ガソリン代よりお得なのか

ここで、電費の話をしておこう。ガソリン車での燃費にあたる言葉がEVでは電費である。燃費では1リットルあたりの走行可能距離を示すが、電費では通常1kwあたりの走行可能距離を示す。ただテスラでは表示が異なる。

テスラは、1kmあたりに消費した電力量を表示するのだ。私がいままで走った1000kmの平均電費は150Wh/km。この「Wh」とは1時間連続して消費したときの電力量である。つまり1kWhは1時間あたりの消費電力量が1kWであることを示すが、この150Wh/kmは単に1km走るのに消費した電力量と考えれば良いようだ。

ガソリン車の燃費のように1kwあたりの走行可能距離表示のほうがわかりやすいので、換算すると6.7km/kWhだ。屋外温度や走行方法によって、ときに120Wh/km程度のときもあるので、これであれば、8.3km/kWhとなる。ガソリンが1リットルあたり160円だとすると、ボクの自宅は60A契約なので電気1kWh当たりの料金は、基本料金や燃料調整費に従量課金を入れると平均35円程度。であれば、35円で8.3km走る、160円あたりに換算すると約37.9km。つまりガソリンとして考えると37.9km/リットルという“燃費”になる。

6.7km/kWhの電費では1日50km走行するボクの場合、8時間も充電すれば必要十分。通常は100Vコンセントの運用でまったく問題はない。まさに寝るときに充電するスマートフォンと同じ。格安の動力費でEVライフを送ることができる。ちなみにTeslaアプリでは過去31日間分の電費をガソリンの場合とくらべ、どれだけ安かったかを常に表示してくれる。

比較するガソリン車はモデルYでは10.6km/リットルを想定比較するガソリン車はモデルYでは10.6km/リットルを想定

なぜか急速充電ができない!?

自宅近くの都営駐車場には東京都が設置している無料急速充電器がある。ある日、これを利用してみようと訪れる。運よく利用者はいない。さっそく指定場所に駐車して準備をする。

ここの認証システムは「エコQ電」というもので、株式会社エネゲートが運営している。登録料は必要なく、スマートフォンにアプリを入れて決済用のクレジットカードを登録するだけだ。クレジットカードの登録は必要だが、無料充電器なので課金はされない。エコQ電のシステムは全国にあり、無料・有料混在しているが、東京都は充電器を稼働させるための認証システムとして利用しているようだ。

まずはテスラ東雲サービスセンターで購入したチャデモアダプターを充電コード端のチャデモ・コネクターに差し込む。その後、システムに認証させて充電開始だ。

ところが、充電は開始されるも30秒ほどで止まってしまう。なんどやっても同じ。タッチスクリーンにはエラーメッセージが表示されている。散々試したが、時間だけが過ぎていくので、その日はほどほどで諦めて帰ることにした。東京都には低公害車への駐車場割引制度があり、事前に申請することで1時間の駐車が無料になるので、充電は失敗したが金銭の損失はなかった。

翌日、同じ急速充電器で再度試したが充電できない。そこで、ほかの場所にある無料急速充電器に行き、試したがやはり充電できなかった。

「モバイルテクニシャン」によると原因は…

これは絶対にチャデモアダプターの初期不良だと思い、タッチスクリーンのエラーメッセージ画像を添付してメールでテスラに連絡した。

翌日、テスラのサービス担当の方から電話連絡が入る。正直電話で連絡が入ったことに驚いたが、詳細に先の症状を説明すると、彼女はボクのモデルYの当日のログを確認して、モバイルテクニシャンを手配するので一度見てもらってくださいと言う。

ボクのモデルYの状態がログとして残っていることに驚く。テスラでは個々の車体の状態がセンターに記録されているそうで、ここでもネットワークにつながったクルマを意識することになる。

電話を切って数時間後、モバイルテクニシャンの男性から電話があり、日程を調整して、充電できなかった急速充電器がある駐車場で待ち合わせをする。

さて、当日、その駐車場で待っていると、テスラ『モデルS』が現れた。降りてきたのは40歳くらいのポロシャツを着た男性だ。挨拶もそこそこに早速充電を試してみる…。なんと! 充電が始まるではないか! ありゃーどうしたことだろう!? ばつの悪いボク。

チャデモアダプターでの急速充電。コネクタとの相性で、ちゃんと充電が開始できない場合もあるという。チャデモアダプターでの急速充電。コネクタとの相性で、ちゃんと充電が開始できない場合もあるという。

「いや、よくあるんですよ。チャデモアダプターと急速充電器のコネクタの相性がうまくいかなくて充電できないということが。でもほとんどの場合は丁寧にしっかり差し込んでやれば大丈夫なんですよね」

そう言われて、丁寧さが足りなかったことを自省したが、それをごまかすように話を変えてみた。

「いつもは自宅で100Vコンセントから充電しているんですが、やっぱり急速充電器のほうがいいですよねぇ…」

「そんなことないですよ。家で普通充電できるならそれが一番良いです。ゆっくりと普通充電するのがバッテリーにとってもっとも良い方法なんです。急速充電は高電圧の電流で急速に充電するのでバッテリーに負荷がかかり、劣化しやすくなります」

「そうなんですか! じゃなるべく自宅で普通充電するほうが良いんですねぇ」

「はい。モデルYのバッテリーは毎日100%まで充電しても大丈夫なので自宅で毎日充電してください」

無料急速充電で電費をタダにして、無料運用を企んでいた目論見は見事に裏切られたわけだ。がっかり…。とはいえSNSを見ても、スーパーチャージャーやチャデモの利用でバッテリーの劣化が進むという情報もないので、そう心配することもなさそう。旅行など長距離運用の場合には急速充電が大きな味方(安心?)になることは間違いない。

田代真人
福岡県出身。九州大学工学部卒業後、朝日新聞社入社。その後、学習研究社にてファッション女性誌編集者、ダイヤモンド社にて初代Webマスター、雑誌編集長、書籍編集などを経て独立。出版&電子出版、Webプロデューサー、PRコンサルタントとして活動後、現在は、駒沢女子大学教授、桜美林大学非常勤講師を務める。専門は「編集論」。

《田代真人》

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