ジープ グランドワゴニア に510馬力ツインターボ、「ハリケーン」搭載…ロサンゼルスモーターショー2022出展予定

新開発の3.0リットル直列6気筒ガソリンエンジン

V8ガソリン自然吸気エンジンに匹敵する性能

高出力と低燃費を両立させるテクノロジー

合計で最大75インチのデジタルディスプレイ

ジープ・グランドワゴニア の2023年モデル
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ジープは11月15日、米国で11月17日に開幕するロサンゼルスモーターショー2022に、大型SUV『グランドワゴニア』(Jeep Grand Wagoneer)の2023年モデルを出展すると発表した。

◆新開発の3.0リットル直列6気筒ガソリンエンジン

2023年モデルには、新開発の3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジン「ハリケーン」を、上位グレードに搭載する。ハリケーンは、排出ガスを削減し、燃費を向上させながら、よりパワフルなエンジンとなっているのが特長だ。スムーズに回る直列6気筒エンジンに、最新のツインターボテクノロジーを組み合わせている。

ハリケーンには、2つの仕様が用意されており、グランドワゴニアには、高出力バージョンを搭載する。ピークブースト圧が26psiに引き上げられており、最大出力510hp、最大トルク69.1kgmを獲得する。

一方、2023年モデルのベースグレードには従来通り、6.4リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジン(最大出力471hp、最大トルク62.9kgm)を搭載している。

ジープ・グランドワゴニア の2023年モデルジープ・グランドワゴニア の2023年モデル

◆V8ガソリン自然吸気エンジンに匹敵する性能

ハリケーンエンジンは、2350rpmからレッドゾーンまで、ピークトルクの90%以上を引き出し続ける特性とした。ワイドかつフラットなトルクバンドが力強い走りを可能にしているという。また、ハリケーンの直列6気筒は、ボア、ストローク、シリンダー間隔などの設計を、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンと共有する。

ハリケーンは、大排気量エンジンよりも優れた燃費と排出ガスの削減を実現すると同時に、競合他社のエンジンよりも多くのパワーとトルクを生み出す。牽引時にも大幅な燃費の向上を実現しながら、優れたパフォーマンスも維持する、と自負する。

さらに、ハリケーンは、大排気量エンジンよりも最大15%燃費を改善した。ジープによると、V型8気筒ガソリン自然吸気エンジンに匹敵する性能を実現しているという。

ジープ・グランドワゴニア の2023年モデルジープ・グランドワゴニア の2023年モデル

◆高出力と低燃費を両立させるテクノロジー

ハリケーンエンジンの基盤は、構造用アルミ製オイルパンを備えたアルミ製エンジンブロックだ。クロスボルト鋼のメインベアリングキャップには、鍛鋼クランクシャフトと鍛鋼コネクティングロッドが組み込まれる。低慣性かつ大容量の2個のターボチャージャーが、スロットル入力に迅速に応答するために、それぞれが直6エンジンのうちの3気筒を受け持つ。また、シリンダーボアのプラズマトランスファーワイヤーアーク(PTWA)コーティングにより、薄型で低摩擦を実現している。

専用のチェーン駆動シャフトによって作動する2個のポンプを採用する。これにより、350バールの高圧での直接燃料噴射を可能にした。エンジンはDOHCで、広範囲で完全に独立した可変バルブタイミング機構を備える。エンジンの再始動を迅速に行うために、強固なスターターモーターを備えた省燃費のエンジンストップスタート(ESS)機能が付く。

専用の冷却回路を備えたチャージクーラーは、デュアルインレット。シリンダーヘッドとデュアル水冷式エキゾーストマニホールドを一体設計した。連続可変容量式のオイルポンプは、ポンプ出力をエンジンの状態に合わせて調整し、摩擦損失を減らし、燃料の節約に貢献する。ハイフローボールバルブサーモスタットは、冷却システムの制限を最小限に抑え、機械的損失を低減させている。

ジープ・グランドワゴニア の2023年モデルジープ・グランドワゴニア の2023年モデル

◆合計で最大75インチのデジタルディスプレイ

合計で最大75インチのデジタルディスプレイが選択できる。インストルメントパネル中央の45インチディスプレイは、12.3インチのインストルメントクラスター、12インチのタッチスクリーンがメインディスプレイとして機能する。その下に、10.25インチのコンフォートディスプレイタッチスクリーンが設けられた。オプションのリアシートエンターテインメントシステムでは、すべてのディスプレイが、車両の始動時に同じアニメーションを表示する。

2列目の乗員は、2つのキャプテンシートの間にあるセンターコンソールの10.25インチのコンフォートディスプレイスクリーンを使用して、合計30インチの画面スペースを自由に利用できる。 2列目シートの乗員向けには、独立したストリーミング機能を備えたエンターテインメントシステム用の10.1インチタッチスクリーンが用意されている。

《森脇稔》

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