ルノーのSUVクーペ、『アルカナ』に「E-TECHハイブリッド」…パリモーターショー2022出展へ

市街地走行の最大80%をEVモードで走行可能

縦長の9.3インチタッチスクリーン

レベル2の部分自動運転が可能に

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ルノーは10月11日、新型SUVクーペ『アルカナ』(Renault Arkana)の「E-TECHハイブリッド」を10月17日、フランスで開幕するパリモーターショー2022に出展すると発表した。

アルカナのパワートレインには、ルノーグループが開発したハイブリッド技術、「E-TECH」を搭載する。E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、多くの特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用する。

◆市街地走行の最大80%をEVモードで走行可能

アルカナのE-TECHハイブリッドには、欧州で「E-TECH 145」が設定されている。新世代の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つの電気モーター、マルチモードギアボックス、リチウムイオンバッテリーを組み合わせる。1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンとモーターを合わせたシステム全体で、最大出力145hpを発生する。

E-TECHのハイブリッドパワートレインでは、市街地走行の最大80%をEVモードで走行することが可能だ。市街地走行ではエンジン搭載車に比べて、燃費を最大40%向上させるという。ドライバーはマルチセンスの設定を切り替えて、走行モードを選択できる。日常走行向けの「マイセンス」、低燃費志向の「エコ」、エンジンのパワーを重視した「スポーツ」の3種類が用意される。

E-TECH 145には、蓄電容量1.2kWhの230Vバッテリーが搭載される。最大3kmのゼロエミッション走行が可能だ。燃費は20.8km/リットル、CO2排出量は108g/kmとした。

◆縦長の9.3インチタッチスクリーン

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インテリアは、触れて心地よい素材、新しいマルチメディアシステム、マルチセンスなどを採用する。スペース、品質、モダンさ、快適さを追求している。

センターコンソールには、Apple 「CarPlay」、グーグル「Android Auto」に対応したルノー「イージーリンク」マルチメディアシステム用の9.3インチの縦長デザインのタッチスクリーンを装備した。ドライバーは実用的で使いやすいアプリケーションにより、多くのコンポーネントをカスタマイズできる。

マルチセンス技術により、8種類の照明色が切り替えられる。ドライバー正面には、最大10インチのインフォメーションディスプレイが装備できる。荷室容量は、シートが通常の状態で508リットルとし、後席を折り畳めば、最大で1333リットルに拡大する。

◆レベル2の部分自動運転が可能に

欧州向けのアルカナには、ルノーの最新の先進運転支援システム(ADAS)が採用された。レベル2の部分自動運転機能を備えた「ハイウェイ&トラフィックジャム・コンパニオン」を含めた「ルノー・イージードライブ」システムを用意している。

ハイウェイ&トラフィックジャム・コンパニオンは、自動ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールに、「レーン・キープ・アシスト」を組み合わせたものだ。システムは、静止状態から最高160km/hの幅広い範囲で作動する。車両のスピードを調整し、車線の中央を走行することを支援しながら、前方の車両との間で、安全な車間距離を維持する。渋滞時に停車した際に前車が発進した場合、ドライバーがアクセルを操作しなくても、3秒以内に自動的に再発進することができる。

レベル2の自動運転機能のハイウェイ&トラフィックジャム・コンパニオンは、運転の快適性を大幅に向上させる。それでもドライバーはステアリングホイールに手を添え、道路に注意を向ける必要がある。また、自動ハイビームアシストヘッドライトは、フロントのカメラを使用して、明るさや交通量などのデータに基づいて、ヘッドライト自動的に切り替え、夜間の運転を支援する、としている。

《森脇稔》

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