ヤマハ MT-09 など、ECUプログラム不具合でエンストのおそれ リコール

ヤマハ MT-09 ABS
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ヤマハ発動機は3月1日、大型スポーツバイク『MT-09』など3車種について、エンジンコントロールユニット(ECU)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、『MT-09』、『MT-09 SP』、『トレーサー900GT』の3車種で、2021年2月10日~2022年2月11日に製造された1813台。ECUのプログラムが不適切なため、発生するおそれがある不具合は以下の通り。

減速中スロットルを閉じた状態でクラッチレバーを握る際、クラッチレバーの握り幅が小さい場合、あるいはアイドリング状態からスロットルをわずかに開けた場合、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなることがある。そのため、最悪の場合、エンストするおそれがある。

また、スロットルボディの弁を回転させるモーターに流れる電流が遮断されるとともにエンジン警告灯が点灯することがあるため、最悪の場合、スロットルボディの弁が操作できず、走行できなくなるおそれがある。

部品またはシステムが故障した場合に、エンジン警告灯が点灯しないため、保安基準第31条別添115(車載式故障診断装置の技術基準)に適合しない。

改善措置として、全車両、ECUのプログラムを対策プログラムに書き換える。

不具合は22件発生、事故は起きていない。市場および社内からの情報によりリコールを届け出た。

《纐纈敏也@DAYS》

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