ランボルギーニ、2024年末までに全車電動化…フルEVも計画

電動化の未来というランボルギーニの方向性を示す「コル・タウリ」

最後の内燃エンジンを2021~2022年に開発

電動化してもブランドのDNAは維持

ランボルギーニの「コル・タウリ(Cor Tauri)」計画を発表するステファン・ヴィンケルマン社長兼CEO
  • ランボルギーニの「コル・タウリ(Cor Tauri)」計画を発表するステファン・ヴィンケルマン社長兼CEO
  • ランボルギーニ・シアン FKP 37(参考)
  • ランボルギーニ・シアン FKP 37(参考)
  • ランボルギーニ・シアン FKP 37(参考)
  • ランボルギーニ・シアン FKP 37(参考)
  • ランボルギーニ・シアン FKP 37(参考)
  • ランボルギーニ・シアン FKP 37(参考)
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ランボルギーニ(Lamborghini)は5月18日、2024年末までに全ラインアップを電動化することを柱とした「コル・タウリ(Cor Tauri)」計画を発表した。

電動化の未来というランボルギーニの方向性を示す「コル・タウリ」

コル・タウリは、ランボルギーニが環境の持続可能性への道のりを示したものだ。ランボルギーニは将来の市販モデルにおいて、脱炭素化を目指していく。

コル・タウリは、ラテン語で「雄牛の心臓」を意味しており、おうし座の中で最も明るい星を指している。コル・タウリは、電動化の未来というランボルギーニの方向性を示すとともに、ランボルギーニがブランドの心臓部とその魂に常に忠実であり続けることを表しているという。

ランボルギーニ車の電動化プロセスでは、ランボルギーニの伝統である最高のパフォーマンスとドライビングダイナミクスを保証できる技術ソリューションを見極めることに、常に焦点が当てられるという。

最後の内燃エンジンを2021~2022年に開発

コル・タウリでは、3つの段階が設定されている。2021~2022年の第1段階では、「内燃機関への賛辞」として、ランボルギーニブランドの輝かしい歴史や過去・現在を象徴する製品に敬意を表すモデルに搭載する内燃エンジンの開発を行う。

2024年末までの第2段階が、「ハイブリッドへの移行」だ。ランボルギーニは2023年に、ハイブリッドパワートレインを搭載するランボルギーニ初のシリーズ量産モデルを発表する計画。2019年秋に発表されたブランド初のハイブリッドスーパーカーの『シアン FKP 37』と、そのオープン版として2020年夏に発表さされた『シアン・ロードスター』は、少量限定生産車だった。

そして2024年末までに、ランボルギーニの全ラインアップが電動化される予定。この段階では、2025年初めから、CO2排出量の50%削減を目指していく。ハイブリッドへの移行を推進するために、4年間で15億ユーロ(約1980億円)を上回る予算が割り当てられ、ランボルギーニ史上最大の投資になるという。

2026~2030年の第3段階が、「初のフル電動ランボルギーニ」だ。一連の電動化プロセスの成果として、優れた性能を備え、『ウラカン』、『アヴェンタドール』、『ウルス』に続くランボルギーニの第4のモデルとなるブランド初のフルEVを発売することを目指していく。このフルEVは、パフォーマンスの面で、クラスのトップに位置づけることが目標という。

電動化してもブランドのDNAは維持

ランボルギーニが推進するプログラムは、サステナビリティ戦略の全体的なビジョンに基づいている。製品をはじめ、生産ラインやオフィスを含めたイタリアのサンタアガタ・ボロニェーゼ本社を対象とする包括的なアプローチだ。質の高いパフォーマンスと優れたドライビングエクスペリエンスを重視した新技術の開発にも取り組んでいる。

なお、コル・タウリへの移行計画の指針が、現在世界で求められている最も差し迫ったエコロジーの選択に焦点を当てながらも、ブランドのDNAと、課題をチャンスに変えるランボルギーニの企業風土に根ざしていることに変わりはないという。

ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン社長兼CEOは、「ランボルギーニの電動化計画は、急激に変化する情勢の中で必要となった方針転換だ。具体的なプロジェクトを通じて、環境への影響を減らし続けることで貢献したいと考えている」と語っている。

《森脇稔》

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