DS 4 が3年ぶりに復活、新型は電動モデルを初設定…欧州発表

DSの最新デザイン言語を導入

「EMP2」プラットフォームの最新版を使用

初のPHVはEVモードの航続が50km以上

新開発のインフォテインメントシステム

DS4 新型の E-TENSE
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DSは2月3日、新型『DS4』を欧州で発表した。2018年の初代DS4の生産終了から、およそ3年ぶりの復活となる。

初代DS4は2011年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2011で初公開された。DS4は、『DS3』に続くDSシリーズ第2作目。ブランドシグネチュアの「クリエティブ・テクノロジー」を具現化したモデルで、そのデザインは、SUV的な力強さや押し出し感を強調した独特の4ドアクーペスタイルが特長だった。

この初代DS4は2018年、生産を終了した。新型DS4は2世代目モデルとなり、およそ3年ぶりの復活となる。

DSの最新デザイン言語を導入

新型DS4は、『DS7 クロスバック』、『DS3 クロスバック』、『DS9』に続いて、新世代DSシリーズの4番目のモデルとなる。DSの最新のデザイン言語を導入している。

ボディサイズは、全長4400mm、全幅1830mm、全高1470mm。初代DS4(全長4275mm、全幅1810mm、全高1535mm)に対して、125mm長く、20mmワイドで、65mm背が低い。

コンセプトカーのDS『エアロスポーツラウンジ』にインスパイアされたシルエットとし、プレミアムCセグメントにおいて、これまでにないプロポーションを実現したと自負する。外観はアスレチックかつ筋肉質で、足元には最大20インチの大径ホイールを装着した。エアロダイナミクス性能も高めており、SUVクーペと従来のコンパクトハッチバックの両方の顧客にアピールするデザインを目指したという。

「EMP2」プラットフォームの最新版を使用

車台には、DSが属するPSAグループの「EMP2」プラットフォームの最新版を使用する。EMP2の新しいバージョンは、さまざまな種類のパワートレインに対応できるモジュラー式車台でありながら、新しい表現の自由をデザインに吹き込むという。

EMP2プラットフォームの最新バージョンは、プロポーションと空力性能を両立するために開発された。ボンネットとフェンダーの組み合わせや、2列目シートのフロアを下げることで、アスレチックで空力性能に優れるシルエットを構築しているという。

EMP2プラットフォームの最新バージョンでは、複合素材やホットプレスされた構造部品の採用をはじめ、空調ユニットなどのコンパクト化が図られ、室内や荷物スペースが拡大される。また、EMP2プラットフォームの最新バージョンでは、軽量化を進めたうえで、最新かつ最も厳しい安全基準に適合するように設計されている。

初のPHVはEVモードの航続が50km以上

初代にはなかったプラグインハイブリッド(PHV)パワートレイン車として、「E-TENSE」が初設定される。直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力180hp)に、電気モーター(最大出力110hp)、「EAT8」ギアボックスを組み合わせて、PHVシステム全体で225hpのパワーを引き出す。新開発のコンパクトで大容量セルを備えた効率的なバッテリーが搭載され、ゼロエミッションモードでは50km以上(WLTP複合サイクル)の航続を可能にする。

「DSアクティブスキャンサスペンション」を搭載する。フロントガラスの上部に配置されたカメラが、路面の凹凸をモニターし、データをコンピューターに送信する 。4つの姿勢センサーと3つの加速度計により、システムは各車輪を個別に制御する。データを使用して、必要に応じてサスペンションを硬くしたり柔らかくしたりし、路面の状態にかかわらず、快適性を追求する。

新開発のインフォテインメントシステム

新開発のインフォテインメントシステムが、「DS IRISシステム」だ。新しいインターフェースは、スマートフォン同様、アイコンにタッチして操作を行う。DS IRIS システムは、音声とジェスチャーで制御できる。自然言語の音声認識ソリューションによって、乗員の発言内容を理解するパーソナルアシスタントを備えている。

センターコンソールに配置される「DSスマートタッチ」は、指先で操作する画面だ。画面は、ズームイン、ズームアウト、手書き認識などの動きを識別する。システムやマッピングが常に最新の状態で作動するように、更新はクラウドを介して即座に行われる、としている。

《森脇稔》

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