日産の主力コンパクトカー『ノート』がフルモデルチェンジ。日産を支える屋台骨の一台として、デザインからパワーユニット、プラットフォームを刷新している。エクステリアデザインには同社のEV『アリア』との親和性を持たせ、エンジンで発電しモーターで駆動するe-POWERは第2世代へと進化を遂げた。
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第2世代e-POWER & ナビリンク機能付プロパイロット搭載…価格は205万4800円より
日産自動車は、コンパクトカー『ノート』をフルモデルチェンジし、12月23日(予定)より発売すると発表した。
価格は205万4800円から218万6800円。前後にモーターを搭載する本格電動4WD車も12月に発表する予定だ。
ノートは、日産のホームマーケットでの最量販車種であり、事業構造改革「Nissan NEXT」でも非常に重要なモデル。3代目となる新型ノートは、「コンパクトカーの常識を超える運転の快適さと楽しさが詰まった先進コンパクトカー」とのコンセプトのもと、プラットフォームを新設計するとともに、第2世代の「e-POWER」や運転支援技術「プロパイロット」を搭載するなど、全く新しい先進コンパクトカーとして生まれ変わる。
第2世代e-POWER & ナビリンク機能付プロパイロット搭載…価格は205万4800円より 画像
開発責任者「コンパクトカーの常識を超えるべく開発」
日産自動車はコンパクトカー『ノート』を全面改良し12月23日から販売を開始すると発表した。独自の電動パワートレインe-POWERの第2世代版を初搭載したほか、運転支援技術も進化させたのが特徴。今回の改良を機に全車e-POWERに統一、価格は205万4800円からとなっている。
新型ノートの車両開発責任者を務める渡邊明規雄チーフビークルエンジニア(CVE)は11月24日のオンライン発表会で「第2世代e-POWERと新型プラットフォームがもたらす感動の走り、使いやすさを極めた上質なインテリア、充実の先進装備にサポートされた安心のドライブ。これらを実現し、コンパクトカーの常識を超えるべく、モノ造り部門一丸となって開発に取り組んだ」と強調した。
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“ミニ・アリア”を思わせるデザインと先進性[詳細画像]
12月23日より販売が開始される日産の新型コンパクトカー『ノート』。3代目となる日産の大黒柱は、フルモデルチェンジに合わせエクステリア・インテリアデザインを一新し、パワートレインにガソリンで発電しモーターで駆動する「e-POWER」のみを設定している。
ボディサイズは全長4045×全幅1695×全高1505mm(Xグレードは全高1520mm)。ホイールベースは2580mmで、最小回転半径は4.9mとなっている。グレード設定はベーシックブレードの「S」、ミドルグレードの「F」、最上位グレードの「X」の3種類がラインアップしている。
“ミニ・アリア”を思わせるデザインと先進性 画像
【試乗】奥深い走りに驚きも、グレードと価格は要改善…渡辺陽一郎
奥の深い運転感覚に驚いた
新型『ノート』のプロトタイプを試乗して驚いた。サスペンションが柔軟に動き、乗り心地が大幅に向上したからだ。5ナンバーサイズのコンパクトカーでは、最上級の快適性が備わる。
その代わりカーブを曲がったり車線変更をした時は、ボディが大きめに傾く。このような足まわりでは、操舵に対する反応を鈍く抑えることが多い。挙動の変化を小さくして、安定性を高めるためだ。
【試乗】奥深い走りに驚きも、グレードと価格は要改善…渡辺陽一郎 画像
4WDモデル発表、本格電動4輪駆動システムを搭載…価格は228万8000円より
日産自動車は12月23日、『ノート e-POWER』新型の4WDモデルを2020年度内(予定)に発売すると発表した。また2WDモデルの販売を同日より開始した。
ノート e-POWER 4WDは、本格電動4輪駆動システムを搭載。全車速域にて4輪すべてを強力なモーターで駆動・制御することで、新次元の走りを実現する。
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日本のコンパクトカーに一石を投じたい…デザイナー[インタビュー]
日産から新型『ノート e-POWER』(以下ノート)が発売された。そのデザインは日本のコンパクトカーセグメントに一石を投じたいという思いで開発されたという。そこでデザインのダイレクターになぜそう思ったのかなどについて話を聞いた。
高級車と同じデザインランゲージで
----:入江さんが新型ノートをデザインするにあたり、最初に考えたことはどういうことだったのか、まずはそこから教えてください。
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共通プラットフォームは車をつまらなくする?…CMF-Bに見る戦略
新型日産『ノート』はCMF-Bと呼ばれるルノーとの共同開発プラットフォームを利用している。OEMをまたいだ共通プラットフォームの場合、専門家や自動車ファンが気になるのは、みんな同じクルマになってしまうのでは?という点かもしれない。
共通プラットフォーム戦略での差別化
日産自動車が新型ノートの発表に際して、開発エンジニアによる技術説明会を開催した。その内容から、これからプラットフォームを共有したモデルがどうなっていくのか考えてみたい。
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【試乗】e-POWERらしい個性はトーンダウンしたが…中村孝仁
大胆な方向へと舵を切った3代目ノート
近頃街中を走るとだいぶ新しい『ノート』を見かけるようになった。『リーフ』に似た面構えだから、ちょっと間違うこともある。いずれにせよ、外観から見る限りは随分と立派になったように見える。
ところがサイズ的に言うと全長で55mm、ホイールベースで20mm小さくなっている。全幅は従来と変わらずだから、要するに小型化しているのだ。それでいながら立派に見えるということは、デザインの勝利…と言えなくもない。
【試乗】e-POWERらしい個性はトーンダウンしたが…中村孝仁 画像
新たな運転支援「ナビリンク機能付プロパイロット」を試す
第2世代eパワーを搭載し、優れた制御性能により高い評価を得ている新型日産『ノート』に試乗した。さっそく試したのが、日産初となる「ナビリンク機能」付プロパイロットである。日産がプロパイロット2.0を手掛ける中で、新たに登場したプロパイロットの実力を検証した。