EVハイパーカー『バッティスタ』、専用の充電システム開発…ピニンファリーナがデザイン

最大出力1900hpの4モーターで最高速350km/h

ステアリングホイールの両側に大型ディスプレイモニター

急速充電は25分でバッテリーの80%の容量を充電可能

アウトモビリ・ピニンファリーナ・バッティスタと専用の充電システム
  • アウトモビリ・ピニンファリーナ・バッティスタと専用の充電システム
  • アウトモビリ・ピニンファリーナ・バッティスタ のプロトタイプ
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アウトモビリ・ピニンファリーナは10月21日、EVハイパーカーの『バッティスタ』(Automobili Pininfarina Battista)専用の充電システムを開発した、と発表した。

アウトモビリ・ピニンファリーナは、イタリアのデザイン工房、ピニンファリーナの親会社であるインドの大手自動車メーカーのマヒンドラ&マヒンドラ(マヒンドラ)が立ち上げた新ブランドだ。その最初の市販車が、EVハイパーカーのバッティスタだ。バッティスタとは、ピニンファリーナの創設者のバッティスタ・ファリーナ(Battista Farina)氏に敬意を表すネーミングとなる。

最大出力1900hpの4モーターで最高速350km/h

EVパワートレインは、4個のモーターを搭載し、合計で最大出力1900hp、最大トルク234.5kgmを引き出す。パワフルなモーターが4輪を駆動し、トルクベクタリング機能も採用した。0~100km/h加速2秒以内、0~300km/h加速12秒以内の性能を発揮する。

また、5種類の走行モードが切り替えられる。リチウムイオンバッテリーはセンタートンネルとシート後方に、T字型にレイアウトされ、蓄電容量は120kWh。1回の充電での航続は、およそ500km(WLTP計測)の性能を備える。バッテリーは急速充電に対応している。

ブレーキは、カーボンセラミックを使用する。ローター径はフロント、リアともに390mmだ。キャリパーは、フロントが6ピストンとした。リアには、エアブレーキ機能が備わる。

専用デザインのアルミホイールは、センターロック構造が特長だ。バネ下重量は、およそ10kg減少させている。リアは、20インチから21インチにサイズを拡大した。パフォーマンス重視のピレリ製タイヤと組み合わせられ、最高速350km/hを可能にする。オプションで、「Impulso」ホイールが選択できる。

ステアリングホイールの両側に大型ディスプレイモニター

ボディ構造は、フルカーボンファイバー製のモノコックに、カーボンファイバー製ボディパネルを組み合わせる手法で軽量化した。車体の前後はアルミによる構造として、衝突時の衝撃を吸収する。

インテリアデザインは、エレガントさを追求しながら、ドライバーが運転に集中できるインターフェースを取り入れた。ドライバー正面には、小型ディスプレイモニターがレイアウトされ、重要な情報を表示する。

コンパクトなステアリングホイールの両側には、ドライバーに向けた大型ディスプレイモニターを設置したデジタルコックピットを採用する。左側の画面で車両のダイナミクスとパフォーマンスをコントロールし、右側の画面でメディアとナビゲーションを操作する。ピニンファリーナによると、最小限のボタンとスイッチで、ドライバーが車と対話する方法を直感的に作り出しているという。

急速充電は25分でバッテリーの80%の容量を充電可能

アウトモビリ・ピニンファリーナは、このバッティスタ専用の充電システムを開発した。ピニンファリーナがデザインした特注のウォールボックスと新たな充電パートナーシップにより、バッティスタの顧客は自宅や外出先で、簡単に充電することが可能になる。

自宅充電用のウォールボックスのデザインは、バッティスタのボディラインに触発されたものだ。バッティスタのボディカラーと同じ色で、ウォールボックスを仕上げることができる。

また、アウトモビリ・ピニンファリーナは外出先での充電について、世界最大のEV充電ネットワークのひとつ、「ChargePoint」との提携を発表した。この提携により、バッティスタの顧客は、無料で5年間、無制限にChargePointの充電ステーションを利用できる。出力180kWのDC急速充電システムを使用すると、25分でバッテリーの80%の容量まで充電できる、としている。

《森脇稔》

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