EVハイパーカー『バッティスタ』、ピニンファリーナ創業90周年記念車を発表へ 8月7日

最大出力1900hpを発生する4モーター

塗装のためにボディを3回分解し再び組み立て

最高速は350km/hに到達

ステアリングホイールの両側に大型ディスプレイモニター

アウトモビリ・ピニンファリーナ・バッティスタ・アニヴェルサーリオ
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アウトモビリ・ピニンファリーナは8月5日、ピニンファリーナの創業90周年記念車の『バッティスタ・アニヴェルサーリオ』の実車を8月7日14時(日本時間8月7日21時)、「Concours Virtual」において、オンラインでワールドプレミアすると発表した。

アウトモビリ・ピニンファリーナは、イタリアのデザイン工房、ピニンファリーナの親会社であるインドの大手自動車メーカーのマヒンドラ&マヒンドラ(マヒンドラ)が立ち上げた新ブランドだ。その最初の市販車が、EVハイパーカーの『バッティスタ』だ。バッティスタとは、ピニンファリーナの創設者のバッティスタ・ファリーナ(Battista Farina)氏に敬意を表すネーミングとなる。

バッティスタ・アニヴェルサーリオは、EVハイパーカーのバッティスタをベースに、創業90周年モデルにふさわしい特別装備が盛り込まれ、5台が限定生産される。

最大出力1900hpを発生する4モーター

EVパワートレインは、4個のモーターを搭載し、合計で最大出力1900hp、最大トルク234.5kgmを引き出す。パワフルなモーターが4輪を駆動し、トルクベクタリング機能も採用した。0~100km/h加速2秒以内、0~300km/h加速12秒以内の性能を発揮する。

また、5種類の走行モードが切り替えられる。リチウムイオンバッテリーはセンタートンネルとシート後方に、T字型にレイアウトされ、蓄電容量は120kWh。1回の充電での航続は、およそ450kmの性能を備える。バッテリーは急速充電に対応している。

ブレーキは、カーボンセラミックを使用する。ローター径はフロント、リアともに390mmだ。キャリパーは、フロントが6ピストンとした。リアには、エアブレーキ機能が備わる。

塗装のためにボディを3回分解し再び組み立て

バッティスタ・アニヴェルサーリオでは、ボディカラーがビアンコセストリエーレ、グリージオアントネリアーノ、Iconica Bluの3色の組み合わせで仕上げられる。熟練した職人が、5台を塗装するのに数週間かかる。仕上げはレイヤーごとに、そして色ごとに、すべて手作業で行う。ボディは3回分解され、再び組み立てされる。3色のピンストライプは、ボディに直接手描きされる。

バッティスタ・アニヴェルサーリオには、「Furiosa」パッケージが装備される。このパッケージでは、新デザインのカーボンファイバー製フロントリップスポイラー、サイドブレード、リアディフューザーが採用される。これらのパーツは、カーボンファイバー素材独特のパターンが見える仕上げだ。専用のカラーリングに加えて、専用のリアウイングやリアエアロフィンも採用される。

エクステリアの変更によって、エアロダイナミクス性能が強化された。これにより、高いコーナリングスピード時のダウンフォースと安定性が高められ、車両のダイナミックバランスを向上させているという。

最高速は350km/hに到達

専用デザインのアルミホイールは、センターロック構造が特長だ。バネ下重量は、およそ10kg減少させている。リアは、20インチから21インチにサイズを拡大した。パフォーマンス重視のピレリ製タイヤと組み合わせられ、最高速350km/hを可能にする。オプションで、「Impulso」ホイールが選択できる。

室内には、ブラックレザーとブラックアルカンターラで仕上げられた専用シートが装備される。さらに、1930年のピニンファリーナの創業に敬意を表して、専用のロゴマークが、シャシープレートやヘッドライト、サイドウイングなどに配される。

ステアリングホイールの両側に大型ディスプレイモニター

ボディ構造は、フルカーボンファイバー製のモノコックに、カーボンファイバー製ボディパネルを組み合わせる手法で軽量化した。車体の前後はアルミによる構造として、衝突時の衝撃を吸収する。

インテリアデザインは、エレガントさを追求しながら、ドライバーが運転に集中できるインターフェースを取り入れた。ドライバー正面には、小型ディスプレイモニターがレイアウトされ、重要な情報を表示する。

コンパクトなステアリングホイールの両側には、ドライバーに向けた大型ディスプレイモニターを設置したデジタルコックピットを採用する。左側の画面で車両のダイナミクスとパフォーマンスをコントロールし、右側の画面でメディアとナビゲーションを操作する。ピニンファリーナによると、最小限のボタンとスイッチで、ドライバーが車と対話する方法を直感的に作り出しているという。

《森脇稔》

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