マクラーレン エルバ にワンオフ、ブルース・マクラーレンの「M1A」がモチーフ

マクラーレンM1Aは重量551kgの超軽量レーサー

4.5リットルV8エンジンは最大出力340hp

エルバをベースに名車M1Aのイメージを再現

マクラーレン・エルバ「M1A テーマ by MSO」
  • マクラーレン・エルバ「M1A テーマ by MSO」
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マクラーレンオートモーティブ (McLaren Automotive)は、新型スーパーカーの『エルバ』(McLaren Elva)のワンオフモデル、「M1A テーマ by MSO」を欧州で発表した。

エルバは、マクラーレンの最上級クラスの「アルティメットシリーズ」のニューモデルだ。2シーターのオープンコックピットを備えたロードスターになる。生産台数は399台限定となり、納車は2020年内からを予定している。

マクラーレンM1Aは重量551kgの超軽量レーサー

M1A テーマ by MSO は、マクラーレンオートモーティブのビスポーク部門、MSOがエルバにワンオフのカスタマイズを施した。M1A テーマ by MSOは、1964年にモスポートパークで開催されたカナディアン・スポーツカー・グランプリにおいて、モスポートパークのラップタイム新記録を打ち立てたブルース・マクラーレン(F1のマクラーレンの創業者)のマクラーレン『M1A』をモチーフにしている。

マクラーレンM1Aは、ブルース・マクラーレンが設計し、作り出した超軽量の傑作と言われる。ブルース・マクラーレンが設計したマクラーレン M1Aは超軽量で、重量はわずか551kgだった。そのシャシーは軽量でありながら、強度と剛性に優れており、中空のスチール製スペースフレームが採用されていた。円形と四角形の両方のセクションチューブを使って作られたシャシーは、マグネシウム合金のシートをアンダートレーのストレスのかかる場所に接着&リベット留めすることにより、補強されていた。マクラーレン・エルバ「M1A テーマ by MSO」マクラーレン・エルバ「M1A テーマ by MSO」

4.5リットルV8エンジンは最大出力340hp

ミッドマウントの4.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンはオールズモビル製で、最大出力340hpを発生する。サスペンションは、1960年代半ば当時では最先端のもので、完全独立式であり、フロントには長さの異なるウィッシュボーン、アンチロールバー、調整可能なコイルスプリングとショックアブソーバーが装備された。リアには、同じようなコイルスプリングを備えた逆向きのウィッシュボーンが低い位置にレイアウトされていた。

モールド加工された樹脂性ボディワークは軽量で、見た目もとても特長的だった。尖ったノーズを持っており、リアにはリップが未装備だった。マクラーレンが1967年から1971年まで、5年連続で優勝したカナディアン-アメリカン(カンナム)・チャレンジカップの前身であるカナディアン・スポーツカー・グランプリに1964年9月にM1Aが参戦した時、総合成績は3位だった。しかし、サーキットで最も速いラップ記録と同タイムを4度記録し、新記録をさらに7度樹立している。

レースでの成績により、市販モデルへの需要はすぐに高まった。しかし、当時のマクラーレンには7人しか従業員がおらず、全員がレーシングカーの製作に携わっていた。唯一の解決策は、生産を外注すること。マクラーレンは1964年11月、英国サセックスのスポーツカーメーカー、Elva Cars Ltd.と契約を締結し、マクラーレンM1Aのレプリカで公道走行可能なマクラーレン『Elva M1A』が誕生している。マクラーレン Elva M1Aマクラーレン Elva M1A

エルバをベースに名車M1Aのイメージを再現

ブルース・マクラーレンのマクラーレンM1AをモチーフにしたM1A テーマ by MSO では、フロントリップスポイラー、サイドシル、ミッドシップのエンジンカバーに、マグネシウムシルバーのレーシングストライプを配した。アクセントとして、レッドピンストライプが添えられる。ボディの両サイドには、ブルース・マクラーレンを象徴する「カーナンバー4」のレーシンググラフィックを入れた。

エルバのミッドシップには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。このエンジンは『セナ』用がベースで、フラットプレーンのクランクシャフト、ドライサンプ潤滑、パワートレインの質量を削減する、軽量のコネクティングカムシャフト、ロッド&ピストンが採用された。

その結果、最大出力は800psから815psへ、15ps強化された。最大トルクは81.6kgmで変わっていない。トランスミッションは、7速のシームレスシフトを組み合わせた。動力性能は、0~100km/h加速3秒未満、0~200km/h加速は6.7秒と、世界屈指のパフォーマンスを実現している。
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《森脇稔》

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