フェラーリ、『ローマ』の詳細を発表…620馬力の 2+クーペ

フロントグリルなどに新デザインコンセプト導入

フルデジタルコックピット

0~100km/h加速3.4秒で最高速320km/h以上

最新の電子制御デバイスとアクティブエアロ

フェラーリ・ローマ
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フェラーリは12月19日、新型クーペのフェラーリ『ローマ』(Ferrari Roma)の詳細を発表した。

フロントグリルなどに新デザインコンセプト導入

フェラーリ ローマは、フェラーリのエントリーオープンモデルで、電動ハードトップを装備する『ポルトフィーノ』のクーペバージョンとして開発された。ただし、そのデザインはポルトフィーノとは大きく異なり、フェラーリの最新デザインが反映されている。

フェラーリ ローマのデザインテーマは、「時代を超越したエレガンス」だ。フェラーリはローマを「2+クーペ」と表現しており、ポルトフィーノ同様、必要最低限の広さの後席が設けられる。ローマは、洗練されたプロポーションと、優れたパフォーマンスやハンドリングを追求した。フェラーリによると、独自のパフォーマンスとスタイルを身に着けたローマは、1950~1960年代のイタリア・ローマを特長づけるような、気ままで楽しい当時の生活スタイルを表現しているという。

イタリアのフェラーリ・スタイリング・センターが、 ローマのエクステリアに対して取った中心的なアプローチは、クリーンなデザインに仕上げることだ。さらに、調和の取れたプロポーションとピュアでエレガントなボリューム感を、さまざまなエレメントの間で確実に調和させることを目指したという。フェラーリ・ローマ

具体的には、フロントエンドは、突き出したシャークノーズを形成した。ワイドなフロントボンネットは、フェンダーのしなやかなカーブと溶け合い、フェラーリの伝統的なスタイリングを表現する。デザイナーは、エレガントなミニマリズムのフォルムを生かすため、エアベントや不要な装飾を排除した。例えば、必要な部分にのみパーフォレート加工を施した平面で、エンジンの冷却エアを確保するというフロントグリルの新コンセプトを導入する。さらに、サイドにはスクーデリア・フェラーリのシールドがない。これは、1950年代のロードカーと同じアプローチという。

ローマは、ポルトフィーノと同じく、フロントミッドシップエンジンレイアウトを採用した。ボディサイズは、全長4656mm、全幅1974mm、全高1301mm、ホイールベース2670mmだ。ポルトフィーノ(全長4586mm、全幅1938mm、全高1318mm、ホイールベース2670mm)に対して、ローマは70mm長く、36mmワイド、17mm背が低い。2670mmのホイールベースは同数値だ。フェラーリ・ローマ

フルデジタルコックピット

インテリアにも、新たなアプローチを採用している。ドライバーや他の乗員のために、安全性に優れたパッセンジャーセルを導入した。これは、デュアルコックピットのコンセプトを進化させたものだ。各種の表面仕上げと機能を、コックピット内において機能的にレイアウトしている。このコックピットには、フェラーリが持つ空間に関するコンセプトやノウハウを反映させ、さまざまなエレメントを効果的に配している。

運転席側と助手席側の合計2個のコックピットは、周囲のパイピングに強調され、ぐるりと取り囲むラインで繭のように包み込まれている。そのラインがダッシュボードからリアシートに伸び、ダッシュボード、ドア、リアベンチ、センタートンネルを有機的に結びつけた。フルグレインのフラウレザーやアルカンターラ、クロム加工のアルミやカーボンファイバーなど、高品質の素材が使われている。

新しいステアリングホイールには、「マルチタッチコントロール」が導入されており、ドライバーはステアリングホイールから手を離さずに、車両のあらゆる面をコントロールできる。新たなハプティックコントロールは、タッチパッド式だ。ステアリングホイールの右スポークでセンタークラスタースクリーンを操作でき、左側にはボイスコントロールとアダプティブクルーズコントロールが設置されている。

計器類は完全にデジタル化された。停止中はスクリーンが黒一色だ。ステアリングホイールのエンジンスタートボタンが押されると、すべてのデジタルコンポーネントが徐々に点灯して、最後にコックピット全体が輝く。

インストゥルメントクラスターは1枚の16インチHDスクリーンで構成されており、読みやすいようカーブしている。標準状態のスクリーンでは、大きな円形のレブカウンターをナビゲーションやオーディオが取り囲む。大型スクリーンは、表示を柔軟にカスタマイズでき、ステアリングホイールのコントロールで簡単に操作できる。例えば、ナビゲーションの地図をフルスクリーンに切り換えることが可能だ。

オプションの新しい8.4インチHDセンターディスプレイは、2個のコックピットの間にレイアウトされ、他のインフォテインメントと空調の操作が可能だ。また、助手席側にも、8.8インチのフルHDカラータッチスクリーンをオプションで装備できる。車両パフォーマンスの数値や状況を表示するだけでなく、音楽の選択、ナビシステムの確認、エアコンの調整など、パッセンジャーをコ・ドライバーとする機能を備えている。フェラーリ・ローマ

0~100km/h加速3.4秒で最高速320km/h以上

フロントミッドシップに搭載されるのは、ポルトフィーノ同様、排気量3855ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジンだ。新しいカムプロフィールや、タービンの回転を測定する速度センサーを採用した。これにより、タービンの最大回転数が、毎分5000rpm高められた。

「バリアブル・ブースト・マネジメント」を採用する。これは選択したギアに合わせて、トルクの伝達量を調整する制御ソフトウェアだ。回転数の上昇に合わせて、いっそうパワフルな加速を実現すると同時に、燃費も最適化するという。

さらに、フラットプレーン式クランクシャフトを搭載する。サイズの縮小によって、回転質量を減少した。タービンは小型化によって慣性モーメントを低減させ、ツインスクロール技術で排気脈動の圧力を高めてパワーを最大限に追求している。

ローマは、最大出力620ps/5750~7500rpm 、最大トルク77.5kgm/3000~5750rpmを引き出す。ポルトフィーノの場合、最大出力は600ps/7500rpm 、最大トルクは77.5kgm/3000~5250rpmだ。ローマはポルトフィーノよりも、20psパワフルとなる。ガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)を採用し、最も厳しい排出ガス基準であるユーロ6Dに適合させた。

トランスミッションは、フェラーリ初のプラグインハイブリッド車(PHV)、『SF90 ストラダーレ』にも採用された新しい 8 速デュアルクラッチを組み合わせた。従来の7速よりもコンパクトで、6kg軽量化された。燃料消費量と排出ガスが低減されるだけでなく、低粘度オイルとドライサンプ式構造によって流体力学的ロスを最小限に抑え、より素早くスムーズにシフトチェンジをすることが可能に。そのため、一般道を走行する際の車両レスポンスが高まり、市街地やストップ&ゴーを繰り返す状況下ではとくに快適になったという。

ローマの乾燥重量は1472kgで、ポルトフィーノの1545kgよりも73kg軽い。ローマの動力性能は、0~100km/h加速が3.4秒、0~200km/h加速が9.3秒、最高速が320km/h以上だ。ポルトフィーノの0~100km/h加速3.5秒、0~200km/h加速10.8秒、最高速320km/h以上に対して、加速性能はローマが上回っている。

最新の電子制御デバイスとアクティブエアロ

ローマには、「サイドスリップ・コントロール(「SSC」)6.0」のコンセプトを活用する。SSCには、サイドスリップを正確に予測して、コントロールシステムに伝達するアルゴリズムが組み込まれている。SSC 6.0が統合するシステムには、「E-Diff」、「F1-Trac」、「フェラーリ・ダイナミック・エンハンサー(FDE)」などがある。FDEには、「Race」モードに導入された。Raceなど5種類のモードを切り替える「マネッティーノ」によって、ハンドリング性能とグリップを引き出しやすくしている。

リアスクリーンと一体化した電動可動式のリアスポイラーを採用した。リアでダウンフォースを発生し、最適な車両バランスを実現する。フロントにはアンダーボディのボルテックスジェネレーター、リアにはアクティブエアロダイナミクスも装備した。これにより、250km/hで発生するダウンフォースは、ポルトフィーノよりも95kg増加している。

リアスポイラーは特殊なメカニズムによって、速度と前後と左右の加速度に応じて、3種類のポジションに展開する。最大の高さの「HD」に展開すると、可動エレメントはリアスクリーンに対して135度の角度となり、ダウンフォースを増加させる、としている。

《森脇稔》

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