三菱はガスタービンエンジン+PHEVの小型SUVや、新型軽ハイトワゴンを公開…東京モーターショー2019

三菱自動車プレスカンファレンス(東京モーターショー2019)
  • 三菱自動車プレスカンファレンス(東京モーターショー2019)
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  • 三菱 MI-TECH CONCEPT(マイテックコンセプト)
  • 三菱の新型軽スーパーハイトワゴン コンセプトモデル
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「PHEVシステムは将来にむけて、従来のガソリンエンジンから軽量・コンパクトなガスタービンエンジンを採用」 そんなインパクトのあるワードを伝えたのは、三菱自動車の加藤隆雄CEO。三菱ブースで注目を集めたのは、得意のPHEVを小さなSUVに搭載したコンセプトモデルだ。

その名も『MI-TECH CONCEPT』(マイテックコンセプト)。このコンセプトモデルは、今年のジュネーブモーターショーで発表したミッドサイズ SUV の PHEVコンセプトカー『MITSUBISHI ENGELBERG TOURER』(ミツビシエンゲルベルクツアラー)を小さくしたモデル。しかし、ただ小さくしただけではない…。

ガスタービンエンジン採用でガソリン以外の燃料も対応

10月23日のプレスデーで「スモールからコンパクトまでのPHEVは、行動範囲が比較的限定されるためバッテリーEVが最適といわれてるなか、小さなクルマも『もっと遠くへ行きたい』というドライーバーのニーズが高まっている」と話すのは、三菱自動車 加藤隆雄CEO。

「バッテリーEVの航続距離課題を克服するPHEVは、構成要素が多く、小さなクルマへの展開にはシステムのコンパクト化やレイアウト上のハードルがあり、スモールサイズのPHEVは存在しなかった」(加藤CEO)

そんな背景から、三菱は冒頭のように軽量・コンパクトなガスタービンエンジンを採用したPHEVシステムを提案。このガスタービンエンジンによって生まれるメリットについて、加藤CEOはこう伝える。

「ガソリンだけではなく、軽油や灯油、アルコールなど地域によって最適な燃料を選べる。通常のエンジンに比べて燃焼温度と圧力が低いため NOx などの有害物質が少ないクリーンな排気ガスが特長。エネルギー問題に対して柔軟性のあるモデルだ」(加藤CEO)

三菱独自技術の4モーター方式「クアッドモーター4WDシステム」を採用

また、このマイテックコンセプトに組み入れられる4WDシステムがまたインパクトがある。「三菱のS-AWCをさらに進化させ、合計4基の高出力モーターで構成する新システム」と加藤CEOは話す。

「モーター2基で構成するデュアルモーターAYCを、前輪と後輪それぞれに搭載する 『Quad motor(クアッドモーター)4WDシステム』という三菱独自技術の4モーター方式を採用した4WD」

「たとえばオフロードで片側のタイヤが空転するような状況でも、左右のモーターを連動させて、片輪に駆動力を集中させるデュアルモーターAYCならではの機構で、圧倒的な走破性を実現」(加藤CEO)

2019年度内に販売する新型軽スーパーハイトワゴンもみえてきた

三菱ブースではまた、『eKクロス』『eKワゴン』に続く新世代軽自動車の第2弾で、2019年度内に発売する新型軽スーパーハイトワゴンのコンセプトモデルを公開した。解説してくれたのは、三菱自動車 グプタ・アシュワニCOO。

「三菱らしいSUVのテイストのデザイン、スーパーハイトワゴンならではの広々とした居住空間や機能を実現。さらに高性能エンジンとCVTで、低速域から高速域までストレスなくキビキビとした走りを実現させた」

「また、高速道路同一車線運転支援技術 MI-PILOT(マイパイロット)や、衝突被害軽減ブレーキシステム、踏み間違い衝突防止アシストなど、サポカーSワイドに該当する予防安全技術 e-Assist を採用することで、ドライバーの負担を軽減し、乗る人すべてに安心・安全を提供する」(グプタCOO)

「ルノー・日産アライアンスの一員として新技術に対応」

三菱ブースは、こうしたコンセプトモデルのほか、前出の MITSUBISHI ENGELBERG TOURER(ミツビシエンゲルベルクツアラー)なども展示。加藤CEOはプレスカンファレンスで「三菱自動車は、ルノー・日産アライアンスの一員として、CASEなどに代表される新技術や新しいモビリティサービスなどの新技術に対応していく」とし、得意のPHEVというキーワードを込めてこう伝えた。

「三菱自動車は、CASEのなかでも電動化技術、とくに PHEV を得意としている。『アウトランダーPHEV』は世界で最も累計販売台数が多い SUVタイプのPHEVとして評価を得ている。これからの PHEVカテゴリーをリードし続けるべく、さらなるバリエーションの拡充を推し進める」(加藤CEO)

《レスポンス編集部》

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