MIDホイールのフラッグシップブランドが「MID EXCLUSIVE」(MID エクスクルーシブ)。高級感の溢れる製品群をラインナップするMID エクスクルーシブには、メッシュデザインを備えた3モデルをラインナップ。細部にまでこだわったデザインや大径感、高品質な造りが追求されている。早速注目の新製品「029F」「028F」「027F」を1種類ずつ詳しく解説していこう。
◆クオリティ・デザイン・高級感を兼ね備えたホイールが「MID EXCLUSIVE」

昨年に大規模なブランドリニューアルを実施、生まれ変わった新ブランドが「MIDホイール」だ。目的に合わせたターゲット別のブランド展開を実施することでユーザーのチョイスのわかりやすさをさらに進めている。
新たなブランド戦略の中でも、MIDのフラッグシップとして位置づけられているのが「MID エクスクルーシブ」だ。MIDの最高峰ブランドに位置するMID エクスクルーシブは、プレミアムカーなどに向けて高級路線のデザインを追求する。クオリティ、デザイン性、そして高級感を兼ね備えた文字通りのMIDを代表するブランドとなっている。

数多くのホイールをラインナップするMID エクスクルーシブ、中でも特別なラインナップとなっているのがメッシュデザインを持つ3モデルだ。「027F」「028F」「029F」とネーミングされた各モデルは、いずれもオーセンティックなクロススポークのメッシュデザインを持つ。
王道のスポークデザインを持つシンプルなテイストで車両を選ばずに抜群にフィットし、ユーザーの趣味趣向にも幅広く合わせられる汎用性の高いモデルだ。しかし同系統のメッシュデザインのホイールを、MID エクスクルーシブだけで3モデル用意するのはメーカーとしても開発に力が入っている証拠に違いない。
◆メッシュ感の強い2x9スポークで大径感を強く演出【MID エクスクルーシブ 029F】

3製品の中で、もっとスポーク本数が多いデザインの「029F」、その名の通り2×9のクロススポークデザインが特徴。それだけに目の詰まったイメージが強くディスク面の存在感ももっとも高いモデルだ。テーマになっているのは大径感の強調。スポークを長く見せる、足長感にこだわった各部のデザインが見どころとなっている。
より大径感を印象付けているのは、クロススポークの交点部分を限りなくセンターパート側に寄せている点だろう。その結果スポークの伸びやかさが際立ち、多スポークのデザインとも相まって大径感が際立つフォルムとなっているのが見て取れる。

外周部に注目すると、リムオーバーするスポークデザインが採用されているのがわかる。リムのエッジ部分まで、ギリギリまで伸ばしたスポークが印象的だ。さらにスポークの奥には、アンダーカットが施されるのも手が込んでいる。ホイールを斜めから見た際にディスクとリムを分離・浮遊させるアンダーカットのデザインは、立体感や奥行きを表現する効果的なデザインだ。

加えてリムフランジ部分はテーパー処理され、斜めにスポークが重なるデザインも奥行き感を強調させる部分だろう。そんな029Fはジムニーを含む軽4WD・軽自動車からSUV、大型ミニバンまでをターゲットにする幅広いサイズ展開。特にアルファード/ヴェルファイアやミドルサイズのプレミアムSUV(マツダCX−5、レクサスRXなど)へのフィッティングを強く意識し、プレミアム感を前面に押し出したデザインに仕上がったのが特徴のモデルに仕上がっている。
◆エッジの効いた2x8デザイン・軽量化にこだわった【MID エクスクルーシブ 028F】

続いて2×8のクロススポークのデザインが「028F」。細身の8本のスポークは、ヌケ感も高いクリーンなデザインだ。メッシュデザインとしてのオーセンティックな仕上がりは幅広いデザインの車両に合わせるにも有利なスタイリング。しかし細部を見ると、かなりこだわった作りなのがわかる。
はじめに注目するのは、スポークエンドの段差だ。スポークの外周側を見るとスポークトップ面に、リムに向かってキックアップする印象的な段差が施されている。これはスポークの伸びやかさを協調して大径感を引き出すためのデザインかつ、リムフランジへの接合部分の強度を高めつつスポークの贅肉を落とす軽量化のためのディティールでもある。

デザインと機能を備え持つのも、028Fならではの見どころだ。さらにリムオーバーするスポークが、トップ面がフランジ部分と一体のツライチデザインで繋がっているのも美しい。ホイール外周をひとつの面に集約するスタイリングは、塊感のあるフォルムを強調している。
ラインナップするサイズは18インチから21インチで、輸入車へのフィッティングも考慮したP.C.D=112、108のラインナップを備える点にも注目だ。開発時から輸入車をターゲットの1つとして定めており、欧州の大型SUVへのフィッティングでも十分に存在感を発揮できるホイールへと仕上げられている。
◆シャープでスポーティーな2x7は上質さも兼ね備える【MID エクスクルーシブ 027F】

最後に紹介する「027F」は、3本の中でもっともスポーク数が少ないデザインだ。2×7のクロススポークを持ち、シャープな印象を与えるホイールに仕上がっている。他の2モデルと異なるのはターゲット車種の広さだろう。17インチ~20インチのサイズ設定を持つことから、大半の国産車へのフィッティングは確保している。
中でも17インチの設定は029F、028Fには無い特徴で、ノア/ヴォクシーやフリードなどのミドルサイズミニバンへのフィットも想定した作り込みとなっている(P.C.D.=114のハリアー、CX5、CX60なども適合する)。そのため“サイズ以上の大径感”には、徹底してこだわったデザインが印象的だ。

最も印象的なのは、3モデルにも共通するリムオーバーのスポークデザインだ。外周部に向けて細く尖った印象を持つスポークは、リムフランジに大きく乗り上げる形で接合している。しかもテーパー形状のフランジ部分に立体的に食い込むデザインも美しい。さらにアンダーカットされるフォルムも、かなり手が込んだ印象を受ける。

スポークはエッジが立ったデザインながら、トップ面には丸みを帯びた造形で滑らかな印象を併せ持つ。シャープなデザインと曲面を感じさせるフォルムのコントラストを持つのも、このホイールならではの魅力となっている。伸びやかなスポークを完成させ、狙い通りにサイズ以上の大径感を手に入れたのがひと目でわかる。
MIDホイールのフラッグシップブランド「MID エクスクルーシブ」にラインナップされている3種のメッシュホイール。クロススポークの本数とデザイン処理で、ここまでテイストの違うデザインを表現できることが横並びで比べてみるとよくわかる。「029F」「028F」「027F」のデザインを見るとクロススポークの多様性、デザインの奥深さが伝わって来る。愛車とのフィッティングを考慮して、ベストな1本を選び出すのにぜひチャレンジしてみてほしい。
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