シボレー・タイランドはバンコクモーターショー2019において、新型『キャプティバ』(Chevrolet Captiva)を発表した。価格は100万バーツ以下で始まるとされ、このクラスとしては異例の高コストパフォーマンスを実現。2019年後半にもタイ国内で発売される予定になっている。
このモデルは2018年11月、南米のコロンビア共和国で開催されたボゴタモーターショー2018でデビューしているが、コロンビアでも発売は2019年とされ、ほぼ同スケジュールで進行しているものと見られる。
注目はベース車が、中国の上汽通用五菱汽車自動車(SGMW)が開発した宝駿『530』であることだ。宝駿530は昨年8月のジャカルタモーターショー2018でも披露されており、それをシボレーのバッジに張り替えたモデルとなる。
上汽通用五菱汽車自動車は、2002年にゼネラルモーターズ(GM)と上海汽車
(SAIC)、五菱集団(現:広西汽車集団)の3社による合弁会社として設立。その後、2018年までキャプティバを生産していた韓国GMに代わって同社が生産を引き継ぐことになった。
タイで発表された資料によれば、新型キャプティバは5人乗りと7人乗りの2タイプをがラインナップ。フロント周りはC字型フォグランプベゼル付きの大型バンパーとLEDヘッドライトを組み合わせたスタイリッシュなデザイン。パノラマサンルーフの他、スマートテクノロジーに基づく最先端のマルチメディアシステムが搭載されているとする。
これ以外の詳細なスペックは一切なかったが、コロンビアで発表されたキャプティバは「宝駿530」とほぼ同スペック。タイで販売される新型キャプティバもこのスペックを踏襲するものと見られる。そのデータを参考にすると、全長は4655 mmでパワーユニットは147馬力を生み出す1.5リットルターボエンジンだけが用意される見込みだ。
プレスカンファレンスで、同社は「シボレー・タイランドは3年連続で成長を続けた結果、36%もの伸びにつながっており、新型キャプティバの登場はこの成長を維持するのに大きく貢献するだろう」と話した。また、この日のプレスカンファレンスでは、シボレーがピックアップトラックとSUVで築き上げてきた80年にわたる歴史を紹介。この分野で先駆けてきた実績を強調した。