ホンダの米国法人、アメリカンホンダは4月10日、先進運転支援システム(ADAS)の「ホンダ・センシング」の効果に関して、米調査団体のデータを公表した。
ホンダ・センシングは、ミリ波レーダーと単眼カメラによる車両前方の状況認識とブレーキ、ステアリングの制御技術が協調することで、運転や事故回避を支援する先進運転支援システム。最新のシステムには、衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)、車線逸脱警告、アダプティブクルーズコントロール、交通標識認知機能、レーンキーピングアシスト、前方衝突警告などが用意される。
ホンダ・センシングは米国では2014年10月、『CR-V』から搭載を開始。日本では2015年1月、『オデッセイ』から導入を開始した。
今回、アメリカンホンダは、ホンダ・センシングの効果を、保険データの科学的研究に取り組む米国の調査団体、HLDIのデータを引用して発表。それによると、ホンダ・センシング搭載車は、非搭載車と比較して、事故の際の車両保険の支払い額が平均379ドル(約4万円)減少したという。
また、他の車両への損害や、その他の財産に対する賠償請求件数は、ホンダ・センシング非装着車と比較して、およそ11%減少。また、ホンダ・センシング搭載車は、事故の際に他車の乗員や歩行者を負傷させるリスクを、およそ28%減少させたという。
アメリカンホンダは、「ホンダ・センシングは、事故の直前に車両を減速させることができる。スピードが低下すると、負傷するリスクが少なくなる可能性が高まる」としている。
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