バンコク国際モーターショー2018のプレスデーで、その意気込みに圧倒されたのがスズキだ。会場にあったのは新型『スイフト』のみ。新型スイフトは2月8日にタイで発表されたばかりで、その存在をメディアに少しでも多く報道してもらおうとこの対応となったらしい。
スズキがタイ国内でスイフト以外にラインナップしているのは、タイ国内で生産するCセグメント4ドアセダンの『シアズ』、コンパクトHBの『セレリオ』の3車と、他のASEAN地域で生産される7人乗りMPVの『エルティガ』、小型トラックの『キャリイ』の計5車種。
いずれも一定基準の排気量1.3リットル以下のエンジンを搭載し、タイ政府が進めるエコカープロジェクトに適合する。その中で、新型スイフトはより環境基準の厳しい第2期エコカープロジェクトにスズキとして初めて適合することとなった。これにより、新型スイフトは本来17%である物品税が12%に軽減される(第1期エコカープロジェクトは14%)。
スズキ・モーター・タイランドで営業を担当している中井岳臣氏によれば、タイ国内におけるスズキのシェアは2017年実績で3%弱程。新型スイフトは注目度が高く、すでに3000台ほどの受注を獲得しているという。新型スイフト投入を機にタイ国内でのシェアアップにつなげたいと話していた。
新型スイフト特別キャンペーンとして、1.89%の低金利ローンや3年間の緊急時サポートサービスの無料提供などの特典も実施中だという。
ただ、この“スイフト尽くし”の展示はメディア向けの対応だったようだ。28日からの一般公開日に会場へ出向くと、そこにはシアズやセレリオ、エルティガなど、全ラインナップを展示。ショー本来の目的である“即売会場”らしい展示内容へと変貌させていた。